8月26日(月) 晴れ


 早起きが当たり前になった日々が続いていたが、本日は、夕方のバンコク行きの時間までたっぷりと時間がある。昨晩、何をしようかと考えあぐねた結果、ビーチには行かず、このプーケットタウンでゆっくりしようという結果に落ち着いた。


 泥のような眠りから目覚めた時には、昼前になっていた。純白の広い部屋を11時半にチェックアウト。思いスーツケースは宿に預けておき、バックを背中に背負って外に飛び出していった。


 さて、どこから攻めるか悩むところだが、とりあえずその前に腹ごしらえをしておかなくてはいけない。ホテルの前の通りを左に真っすぐ進み、めぼしい一軒のお店に入った。


 小じんまりした店には、テーブル席が四つあり、二席はすでに塞がっていたので、手前側の一席に腰を下ろした。白い天井を見上げると、涼しんでいってと言わんばかりに、ファンが小気味よく回っている。外は、相も変わらず、お天道様がギラギラと快活状態。頭上の小さな優しさにも、なぜか感謝せずにいわれない。


 さて、メニュー表を拝借すると、また出てきましたよ。タイ語の嵐。(またかよーーー)


 しかし、その右には写真が掲載されているではないか。(オッ、ラッキー)


 見た感じから、あんかけ物のようにも見えるよくわからぬ料理を注文し、しばらく周囲に目を配らせながら待った。


 数分後、料理が運ばれてきたと思ったら、どう見ても違うと思われる野菜の炒め物を突き出された。(どないなってんねん)


 だが、中華で言う青菜炒めに似た目の前の料理がやたらいい香りを漂わせ、美味しそうに見えるではないか。(意外とこれは棚から牡丹餅かもしれない)よって、このまま頂くことにした。


 地元で採れた新鮮そうな緑の葉っぱを一口二口と味わっていく。(うん。やはり旨い!)


 真夏の暑さを忘れたかのごとく、目の前のご褒美に熱中した。


 たらふく食べた後、タウンの中心部に向け、散策開始!

 

 
 大通りのプーケット通りを南下していると、中央に時計塔があるロータリーに出た。

 

 

 その時計台には、大きな国王らしき肖像画が飾られていており、この国の王様の尊厳を垣間見た感じだ。

 

 


 この街はやたらコロニアル風の建物が目立つ。かつて、錫の貿易で栄えた時代があり、その際訪れていたポルトガル人の影響を受けたそうだ。


 このロータリーから放射線状ぎみに街路が広がっていて、なかなか複雑な道になっている。(そう言えば、昨日の晩この辺りに来ていたなあ)


 突き当たったロータリーを左に折れると、ショッピングセンターが立ち並ぶティロック・ユティット一号通りに出た。

 

 その通りをさらに南下していくと、徐々に辺りが騒がしくなってきた。路面に立ち並ぶ商店に目をやると、やたらアクセサリー・雑貨や衣類を売るものが多い。店内の商品は、見るからに所狭しとびっしり商品が積まれており、一瞬倉庫と間違えそうな店もある。


 やがて、大きな交差点を一本越えると、左手にオーシャンプラザ(現在閉店)が見えてきた。

 

 

 

 オーシャンプラザは、地元を代表するショッピングセンター。炎天下の暑さから開放されたい思いもあり、心身ともに店内を“冷やかす”ことにした。この辺には、アーケードという便利なものはない。(さあ、どれどれ)


 店内に潜入すると、庶民の匂いがするじゃないですか。T-シャツを中心とした衣類を取り扱う店、生活雑貨の店などたくさんの店舗が入っている。やはりタイと言えば、シルク。カラフルな女性用ブラウスやパジャマなどタイシルク製品がやたら目につく。


 また、錫や銀製品を所狭しと並ぶ商店。さらに、男性向きとしては、スーツやワイシャツなどの仕立て屋が並ぶ。あらゆる商店が入った店内は、地元の人間ばかりでなく、観光客にも視線を浴びる何とも親しみやすい雰囲気を備えていた。

 

 


 一通り見終えると、次はプーケット最大のロビンソン・デパートに向かった。