カサンドラ・ウィルソンブルーノートレーベルからの第三弾は、マイルスへのオマージュとなった。

 彼女の歌声は、呪文じかけで、全体を煙に巻くような感じ。初めて聴くヒトは、何だこれと思うかもしれない。

 しかし、彼女の声は、癖になるとやばいいんですよね。まるで、薬のように

 このアルバムは、マイルスを代表する名曲をどう料理していくかということだが、彼女は相変わらず、どんどん壊しては、新しいもんを作っていきます。

 もう、原曲なんやったっけと思いますよ。

 特に、「いつか王子様が」なんて、もう違う歌になってる。

 それだけ、彼女は腕利きの料理人なのです。

 では、有名なナンバーTIME AFTER TIMEを聴いてお別れです。