レンコンマンのブログ -2ページ目

レンコンマンのブログ

ブログの説明を入力します。

徳島県代表
大麻町商工会青年部
長谷川伸一

はじめまして。
僕は鳴門市にある大麻町商工会青年部のレンコンマンこと長谷川伸一です。

レンコンの生産から販売、プロデュース、講演、食育活動を行っております。

鳴門市のレンコンは西日本一の生産量を誇り、徳島県でも有数のブランド品目であり
良いレンコンを作っていれば儲かる作物でした。

しかし近年、食生活や流通の変化に伴い、良い物を作れば売れる時代ではなくなってきました。

現在日本人の年間平均レンコン消費量は、300円程度です。
この小さなマーケットを生産者が奪い合うのではなく
生産者も販売者も消費者や料理人など
多くの方と協力して、1,000円、2,000円に消費量を
上げて行く事を目指しレンコンマンは活動をはじめました。

まずは足元からと言う事で調べたところ…

西日本一の産地でありながら
徳島県では地元でのレンコン消費量が非常に少ないのです。

それは地元よりも京阪神市場の方が高く売れるので
鳴門市で生産されたレンコンのほとんどが京阪神市場に出荷され
地元の消費者や料理店は
あまりレンコンを買ったり食べたりしていない状況でした。

そこで気軽に美味しいレンコン料理を食べてもらいレンコンの美味しさや料理方法を知ってもらおうと商工会青年部のメンバーでもある地元料理店「大鳥居苑」と協力して、レンコンを使ったB級グルメを商品開発しました。

スライスしたレンコンとひき肉を炒め、砂糖醤油や酒で味付けし、ご飯に乗せた
「レンコンきんぴら丼」

またレンコンは固いといわれる高齢の方にも食べていただけるように
すりおろしたレンコンをうどんの汁に入れ、煮込んでとろみと甘みを出した
「れんこんみぞれうどん」
共に、500円で提供して頂きました。

商品完成後に地元新聞社や雑誌社に取材依頼したところ、
地元の若い生産者と料理人が作った「B級グルメ」として
地元新聞にはカラーで大きく載り、
地元タウン紙でも何回も取り上げられ、
地元テレビ局でも放送して頂き

大きなPR効果がありました。

料理店とのコラボはカレーやピザ
イタリアン、中華料理、おでん、ケーキ屋さんなども
協力して頂き
それもメディアで沢山取り上げて頂きました。

僕はこの体験で地元の大切さ、情報を作り発信することの大切さを学びました。

次に、一般家庭の人にもレンコンを買って料理して食べてもらおうと
地元チェーンのスーパーで長谷川農園のレンコンとして
200~300gの量を200円前後の価格で販売を始めました。

また料理方法を知って頂くために、実際にレンコン農家で食べている、20種類程の簡単レンコン料理レシピを作り、無料で持って帰っていただける仕組みを作りました。

また、毎月最終日曜日に徳島市内で行われている、とくしまマルシェにも出店し、お客様との直接の交流を通しての情報発信や情報収集も行っています。

マルシェではどこで長谷川農園のレンコンを購入できるか、どこの飲食店で提供されているか等の情報を発信したり、レシピを配ったり、保存方法や栽培のこだわりなどを説明しています。

またお客さんのご意見をスーパーや料理店での販売や、自身の生産にも活かしています。

これらの効果で地元チェーンのスーパーでの売り上げは、「長谷川農園のレンコン」を販売前に比べて最大20倍になるという絶大な効果がありました。

さらに地元の商工会青年部メンバーで大谷焼の作家・勝浦さんとのコラボなども考えました。

しかし個人で作ってしまってはせっかくの素晴らしい商品やサービスが、情報発信不足で多くの方に知って頂けないし生産についても個人では限界を感じました。

そんな時、鳴門市主催の売れるモノつくりセミナーがあり、講師の先生から商工会のシステムやネットワークの事などを学び、
青年部メンバーの大鳥居苑さんや勝浦さんの勧めもあって大麻町商工会青年部に加入しました。

今年の8月には青年部メンバーでのコラボ商品を開発しました。
青年部メンバーの料理店・大鳥居苑で、レンコンを粉にし
うどんに練りこんで麺を作り、
青年部メンバーの大谷焼の器に入れて、
「冷やしレンコンメン」として販売して頂きました。

この狙いはもちろんレンコンのPRもありますが…。
大谷焼の器をお客さんや料理店が使う事で、大谷焼の良さを知ってもらえます。
また、大谷焼の器で食べて、それが気に入った場合に買いにいけるように、店内には大谷焼の窯元の地図を貼り、パンフレットも置いてあります。

実は大谷焼も地元・徳島の料理店で使っているお店は少ないのです。

大谷焼は窯元それぞれに個性とこだわりがあり、
同じ大谷焼でも全然違うという魅力があります。
それを知ってもらいたいという想いもあります。

さっそく情報を「商工会」を通して発信してもらい
地元の新聞にも取り上げて頂きました。

さらに僕たち大麻町商工会青年部では面白いプロジェクトを計画しています。

大麻町の特産品であり、国の伝統的工芸品の大谷焼とレンコンのコラボ商品
「大谷焼で作るレンコンストラップ!」を製作する企画です。

日本人は良いモノを作る技術者や職人としての能力は非常に高いのですが、それをプロデュースして売れる商品にし、利益を出して儲かるシステム作りが苦手です。

そこで、商工会のシステム、ネットワーク等を使い、
プロのコーディネーターを呼んで、売れる商品作りや利益が出るシステム作りを指導してもらい
コーディネーターと青年部のメンバーとで協力して、「売れる商品」として作り上げていきます。
そしてそれをまずは地元で流行らせ、
地域や市民・県民に愛される商品に成長させ、
地元が、地域が、誇れる商品として、作り上げていきたいです。

その過程で多くの方に大谷焼の素晴らしさを知ってもらい、
商工会青年部のメンバーは売れる商品つくりを学べ、
「レンコン」と「大谷焼」
そして、「大麻町商工会」を全国的に有名にしていきます。

もちろん青年部メンバーは、
本業であるレンコンや大谷焼でもこのプロジェクトを活かし、
素晴らしい商品、売れる商品や利益が出るシステムを作り、
地域を産地をブランドを盛り上げていきたいと考えています。

また、このプロジェクトが成功する事で
商工会青年部の活動や商工会の素晴らしいシステムを多くの方に知って頂けます。

もちろんこれだけで終わるわけではなく、大麻町商工会青年部では観光事業も計画しています。

具体的には農・商・工を連携した体験観光を考えています。

地元の学校や行政、色々な産業とも協力し、
レンコンやシイタケ業者での農業収穫体験
国の伝統的工芸品である大谷焼の製作体験
料理店では地元食材やお酒をなどを頂けたり
「青年部メンバー」の事業を活かした観光事業です。

まずは地元の人達に知って楽しんでもらい、そして全国にPRして行きます。

青年部メンバーの思いを活かし、
プロジェクトをやって行くのは簡単な事ではありません。
しかしこのプロジェクトをする事でメンバーどうしの絆を深め活性化が出来ると思っています。
そして大切な事をたくさん学べると思っています。

今、鳴門市ではエコノミックガーデンという施策が行われようとしています。
これは地域の人がお互いに協力して、地域の産業や農業を行政も含めて支えあい、交流を深め活性化していくと言う取り組みです。
市長や行政の方ともお話しをさせて頂き、農業・商工業・行政との連携を確認しました。

追い風はしっかり来ています。

これからは僕たち農業者も変わっていかなければ行けません
商工業や観光業、行政との連携も絶対必要になってくると思います。

僕が考える経営者として最も大切な事は、正しい夢とビジョンを持つ事です。

これからの社会は競争とかつぶしあいではなく、
今ある人やモノを活かし、お互いが協力して皆が喜ぶ仕組みつくりが必要になります。

そして、情報発信は大切です。
どんなに素晴らしい人やモノやシステムでも知らないと価値は分かりません。
ITや口コミでの情報発信や交流を積極的に行い
まずは地元を大切にし、
地域を社会を日本を元気にしていきます。

ありがとうございました。