私の競馬と有馬⑤2005年 | れんじでちん!のパカパカDAYS

私の競馬と有馬⑤2005年

2005年12月25日。

この日は私の競馬人生の中でも決して忘れられない日。


この年、いわゆる「ディープインパクト旋風」が起こっていた。

友人の家で若駒Sの末脚に驚愕し、皐月賞では私の目の前で(中山にいました)

スタート躓こうがまたあの脚で問題なく勝った。そして難なく3冠制覇。


最初は応援してたけど、マスコミの加熱ぶりや主催者(JRA)までがお祭りになっているのに

ちょっと嫌気が差していた。

その「最強馬」に、前走JCでホーリックスのレコードを塗り替えたアルカセットに

ハナ差迫ったハーツクライが挑む。

戦前、私は「ディープを上回る末脚でハーツが勝つ」とか言っていた。

でも、あのメンバーでディープに勝てるのはハーツ1頭だと思ったし、

勝つならそうするしかないと思っていた。


発走5分前だったか。仕事中だったけど、部長が私に一言。

「有馬の発走ってもうすぐか」

そうですね、あと5分位ですねと言うと「下(会議室)で見て来い」と。

感謝。ただ感謝。

先輩と一緒に会議室に行った。


誰もいない会議室、先輩と2人でファンファーレを聞く。

スタート。ハーツは…えっ!前にいる?何しとんねんルメール!

終わった…


しかし、私が動揺している中、ハーツは3コーナーを過ぎてもゆったり追走している。

ディープが大外に出した。ああ…来る…

また直線ぶっこ抜くか…


最後の直線。コスモバルクとリンカーンが出た。

そしてその中を縫って…ハーツが抜け出した!リードを広げていく!

ディープは…来てる…

ハーツ!粘れ!粘れ!頼む!粘ってくれ!


…粘った!


その瞬間、ひざがガタガタいいだして…立てなくなって

その場に崩れ落ちた。言葉にならない何かを発していた。涙とともに。

先輩がいる前だったけど、関係なかった。ただ泣いた。

ハーツクライのGⅠ初勝利が、有馬、しかも「あの馬」が居る有馬で!


馬券も3連単をはじめ、色々な馬券が当たり嬉しかったけど

それより「ハーツクライが勝った」という事実。それがすべてだった。


今年の有馬で競馬暦16年目になる。

でも、競馬で泣いたのはこの年の有馬記念、ただ1回だけだ。



今度は、ハーツクライの産駒が有馬を制するのを夢見て…


私の競馬と有馬 ☆ おわり


駄文でしたが お読みくださった皆様、ありがとうございました。

明日は「ドリームレース」有馬記念の当日です!頑張りましょう!