笹百合 10【終】 | 黄色い涙〜Storm〜

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黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!











※妄想中








10 和也



部屋を整えていると

カチャッと扉が開く音がした


和「あ、潤くんお店終わり?」


潤「翔兄とまーも先に帰るって言ってたわ」


和「僕ももう終わるから一緒に帰ろう」


潤「おう」


潤くんが

僕の荷物を持ってくれ


和「行こっか」


潤「大野さん、顔色も良くなってよかったな」


和「うんっ!」


潤「スッキリした顔もしてたけどな」


ニヤリと含みをもって

笑ってきたから


和「もぅっ!///」


バシッと

潤の肩を叩いた






大野さんが来てから

何度か

人間界に会いに行っていたけど


僕のお店も忙しく

時間が出来て会いに行けても


夜だったりで

昼夜が逆転で

いつも

大野さんの帰ってるところしか見れなかった


こそこそ覗いてわかったことは

女遊びはしなくなってたこと

その代わりに

寝不足と咳込みがあるようになっていた


体調が悪そう?


夏が近づいてきてはいるものの

朝晩の寒暖差、仕事の疲れてが

出ているのかもしれない


どうにか

店に来てもらえないか?


2体の悪魔を召喚できる

まーくんに相談したら


七夕が呼びやすいのでは?と…


なんで?と聞けば

それはまさに

一年に1度しか逢瀬できない

織姫と彦星のような


『雰囲気っ!!』


と、ニコニコしながら

ピースしてきて

わけわかんない!って僕は言ってたけど


笹百合を用意してくれたのと

ユリ根の薬膳スープなど

他の生薬を教えてくれたのも

まーくんだ


さすが暴食の悪魔を召喚できるだけあゆ

いろんな体によく効く効能を

教えてくれた


冗談ぽく言ってたけど

ちゃんと

僕の心配をわかってくれていた


潤くんにも

相談した

きっと

女遊びはしなくなってても

体にたまる

性欲は本人がわかってたいまま

溜まってるはずだから…と


前と同じように

部屋を貸してくれた


潤「次は会いに行くって言ってただろ?」


和「もぉっ!!また聞いてたの?」


潤「最後のは聴こえたんだよ!」


和「次は闇雲に会いに行かないで、翔兄に相談してお仕事調節してもらうよ」


ははっと潤くんが笑って


潤「そーしてもらえ、出ないとまたカズのため息ばっかり聞かされて翔兄も何が理由かわからないままカズみてオロオロしなくて済む」


和「だね」


二人で笑いながら

家に帰った









笹百合【終】





笹百合

科・属ユリ科・ユリ属
和名笹百合
英名Bamboo lily
学名Lilium japonicum
原産地日本
開花期6月~7月