傀儡師の吻 40 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

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黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!






先にこちらをお読みください🙌












※妄想中







40 智






聞くと

フーマから

リョースケに依頼があった


王が身元がわからなかったとはいえ

身内であるスダの暗殺を依頼していたことだ


王は

罪を認め裁きを…と

言われたみたいだが


フーマは

国王様はそんなことを

考えるような人ではないのです


カズナリ様のことを想って…

いままで

おかしくなっていただけなのです

誰よりも

民を思う国王なのです…


依頼したことは

悪いことです

罰されることです…


ですが

民の不安を…煽りたくないのです

この事を

どうか…どうかなかったことに…


リョースケに

どうにか、ユッチのときのように

どうにか出来ないか…

わがままを言ってるのはわかってる

こんなことを

隠蔽するような国では

駄目かもしれない

だけど…


スダ様とカズナリ様なら

このムストー王国は

もっと素晴らしいものになります!


どうか…お願いします


R「そう言って、泣きながらお願いされたんです。だからシヨウに相談していました」


智「そんなことが…」


翔「エス、お前には死んでもらう」


俺は

二つ返事で受け入れた


















──────────────


石壁に覆われた

牢屋に入れられていた


薄暗い牢屋

見上げると

天井に1か所だけ窓


灯りが入ってきて

見上げると

大きな月が見えた


智「明るいと思ったら、今日は満月か」


カチャ

と静かに鍵の開く音

そこにはフーマがいた


フ「サト殿こちらです」


フーマについていく


智「見張りは大丈夫なのか?」


フ「はい。私、こう見えて城の中では偉い人間なんですよ。私が見ていると言えばなんとでもなります」


その答えに

ふふっと笑って


智「そうか」


俺はフーマが

朱雀門を

カチャリと開けたとき

見てるはずもない

カズナリがいるであろう

宮殿を見上げた


あの日持ってきた

櫛を出して

自分の口許に近づけ

いろんなことが起きて

自分の身に少しばかり

不安を持ってるかもしれない

だけど…


"お前なら出来るよ"


そう心で唱え

また仕舞った


フーマは

俺が宮殿を見上げてるのに

気がついていたが

何も言わなかった








足早に走り抜け

森の中まで来ると

簡単な荷物と

馬が用意されていた


フ「サト殿、今回の依頼を引き受けてくださりありがとうございました」


智「いや…俺のほうが助かった。お前たちは俺が…」


身柄がなくて

大丈夫なのか?

と言おうとしたが

ショウのことだ

どうにでもなるか…と思い直し


フ「???」


智「いや、何でもない」


俺は馬に乗り


フ「サト殿…」


智「ん?」


何か言いたそうにしていたが

フーマはそのまま

お元気で!と

笑顔になったので

俺はそのまま

馬を走らせた







続く






12時 あおたんちゃんの部屋