静かな夜に、月を見ていた 1 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

出会いに感謝♡
黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!











※妄想中








1 智






ずっと一緒にいるものだと思っていた



でも

そう思っていた相手は

いなくなり

心を乱されて

結果

描けなくなった




追いかけて

儚く消えた夢に

心が揺れて

自分から別れを告げた




嫉妬?

今思えば

そうなのかもしれない




同じように隣を歩いてくれてると

思っていた


いや…

とっくに隣になんていなかったんだな


そんなことにも

気づいていなかった


そーじゃないな

気づいていたけど

知らないふりをしていた


前ばかりを見続けるキミに

俺は

疲れたのかもしれない…



別れを告げたところで

俺は止まり

キミは変わらなかった


そう…

月明かりに浮かぶキミは

輝いていたのかもしれないが

俺からみたら

月の影だった


そんな

キミを見ていた俺は


現実も

心の中も

雨が降り続き


感じたすべてのものをなんでも

その場、その時を描きとめておかないと

だめな自分が…




自分で首を絞めた




この絵を描き終えてから




俺は描けなくなった





風のうわさで

結婚したことを聞いた




俺は

傷つくことなく




あ…そうなんだ

とだけ思った









描くことが

できなくなってしまった俺を心配して

個展を開けるようにしてくれた友人がいた




最初で最後の展覧会




そこに

【月影】とタイトルをつけた

絵を飾った

その絵をみて




"俺の人生を変えてくれたステキな絵なんです"



言ってくれた君


俺の

何にあいてしまったのかわからない

空虚な思いを

埋めてくれた


そして

また描くことが、できるようになった

それも

君のおかげだった





キラキラした瞳で

俺のファンだと言った



君だった………










続く