※妄想中
1 和也 2023.6.17
"好き"
たった二文字
それを
ずっと言えないでいる
「和〜♫」
このふわふわして
にこにこしてて
ダラダラ
ゴロゴロしてる
この人の欠点って
唯一それくらいなんじゃね？
やるときはやる
絵も運動も
できちゃう
誰からも
モテるし
なんだかんだと
一目置かれてる
そんな
男のことがオレは…
ずっと好きだ
もう何年だ？
数えるのも嫌になったから
やめた…
っていうのは
嘘で
好きだと
気づいてからは…
和「15年だな」
智「あ！それ、俺も思ってた」
和「はぁ？何を思ってたって？」
オレと同じことを
思っていたら
こんなに悩むことも
考えることもないのにね
智「いや〜俺さ？人付き合いっていうの？あんま誰かと一緒にいるとか無理だなぁ〜って思うけど、和とならなんも気にしないでいれるよなぁ〜って思ってさ？」
和「ふ〜ん」
智「んだよ〜その愛想無い反応」
すんっ！
ってワザとしてんだよ！
めちゃくちゃ
嬉しい！
けどそんなのを顔には出さずにいる…
つもりでいるけど
その顔を
隠せているかはわからない
内心はすんげー喜んでる
智の言う
その気付きが
オレと一緒の
"Love"であれば
なおさら嬉しいのだが
そのあとに
続く言葉はいつも
智「俺のことを何でもわかってくれてる！親友和也♫これからもよろしくな！」
その言葉には
反応しなかった
ガシッと
肩を組まれる
智「ピース」
卒業証書の入った筒を持ちながら
器用にオレの肩を掴み
グッと抱き寄せられ
反対の手で
スマホで自撮り
『カシャッ』
オレとツーショットを撮った
こいつの思いは
"Love"ではなく"LIKE"で
ちょっとそのへんにいる
友だち以上に思ってくれてるだけだ
だから…
オレは…
智から離れようと思ってたのに
まさか…
続く