組緒に契り、徒桜に君想ふ [プロローグ] | 黄色い涙〜Storm〜

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出会いに感謝♡
黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!

お知らせしておりました

和子ちゃんとのコラボ

本日より

スタートします!


まだ読んでないよ〜とか


え?

なになにコラボって!?とか


読み返したーい!とか


そんな

みなさまのために

下記リンク

貼ってますので

もしよかったら

そちらから先に

遊びに行ってみてね💙💛




最初右矢印プロローグ


和也右矢印1話


右矢印1話



リンク先のお話を
読んでいただきますと
より楽しんでもらえると思います!
どうぞよろしくお願いします🙇‍♀











※妄想中










プロローグ





組緒に誓い
四把に濡れた二人の話 



明治初期━━━━



幼少の頃
運命の悪戯で
離れ離れになった
智と和也

二人の時間には
いつも
四把がありました



四葩(紫陽花)の季節に
誓いあい

四葩(紫陽花)の季節に
引き裂かれ

四葩(紫陽花)の季節に
めぐりあい

四葩(紫陽花)の季節に
ようやく

一緒に…






それから
5年の歳月が立ちました

智は画家として成功したまま
大野智と言えば
知らない者はいませんでした

和也は
身寄りのないものたちに
文字の読み書きを
教えていました



『先生?』

「ん?どうしたの?」

『この焼き菓子はなんて言うお名前?」

「あぁ、これはね?カステラという食べ物だよ?」

『へぇ〜』

「世界には日本以外にもたくさん国があってね?今はとくにオランダとのお付き合いが盛んなんだよ?」

『そうなんだ!』

「そうこのカステラもそのオランダのモノで、他にもこのカルタもそう」

『へぇ〜』



この頃の日本は
開国して
明治になっておりました

江戸時代の頃は
鎖国していました

ただ
そんな中でも
オランダとの付き合いはありました

そして
開国した今も
オランダとの交流はさかんに
行われていました

和也は
智と一緒になってから
世界には
いろんな国があることを知りました

その中でも
とくにオランダからの品物な多く
美しいもの
見たことないもの
ハイカラなもの

智は
和也を喜ばせようと
いろんなものを
集めては
教えてくれていました

そして
和也は
いつしか
そんな素敵な物が
溢れている
"オランダ"へ憧れをいだき
行ってみたいと
思うようになりました

智は
和也を喜ばせる反面
ときに
ふと
寂しい顔をしていました

和也は
そのことに
気づいていましたが

智の笑顔を
導くのは

自分が笑顔でいることだと
わかっていました

いつかその
寂しいお顔の理由を
智から言ってもらえると…

和也は思っています

吉原で培った
人との付き合い方

押してばかりでは
いけないと知っています

だけど
智への想いは
たくさんたくさん
智に向けました







そんな二人に
鹿鳴館への招待状が届きます

何やら
波乱の予感です…








続く