それから香織さんは
香「今まで視える人なんていなかったから、いろんな話がしてみたかったの!それに…」
香織さんは
僕の手の甲を
親指でスリスリして
目を輝かせ
香「和也くん智が好きでしょ?」
和「え!?」
自分でさっき気づいたばかりなのに
香織さんにすでにバレてるなんて…
いや…
まぁ僕の言動
ちょっとおかしかったよね…
なんて答えるのが
正解だ?と思っていたら
香「大丈夫♪応援するから♫そのかわりあたしの恋も応援してね!友だちと恋話してみたかったんだよね♪」
なんだか
おかしな方向に向いてるけど
香織さんが
楽しそうにしてるから
まぁ
いっか…
悪い人じゃなさそうだし
香「それに!智ばかりズルいわ!こんなに可愛いコ独り占めして!」
和「か…かわいい////!?!?」
智にもよく言われるけど
自分ではよくわからない
それに
僕…男なんだけどな?
香「可愛いわよ♪雅紀くんから聞いてたときからずっと会いたかったんだもん♪」
和「か…香織さんは…その、綺麗です///」
香「あら♡嬉しい♪」
二人でそんな話をしていたら
香織さんが
「あっ!」
と声を出して
香「智…すっごい落ち込んでると思うから、仲直りしといで!」
和「あ…でも」
香「大丈夫!あたしと智には何もない!それに智とのことは智から聞いたほうが良いよ。智は和くんのことしか考えてないから」
ね?
と香織さんに背中を押され
バイバイと
手を振られながら
僕は智の元へと向かった
続く