智「ここを片付けたら俺も日本に帰るのか…」
誰もいない部屋で1人呟いた。
蓮美と過ごした3年。
実際一緒に住んでたのは1年半くらいだった。
こっちにきてすぐ身内だけの結婚式をあげ、ニコニコして幸せそうに過ごして俺も穏やかな気持ちで蓮美と過ごした。
仕事も順調で、蓮美も新しい環境でのびのびと過ごせていて入院なんかしてたか?ってくらい元気だった。
入院生活でできなかったことをたくさんすると言って張り切ってた。
そんな生活も長くは続かなかった。
俺が仕事で帰ってきたら蓮美が倒れていてすぐに救急車を呼んだ。
蓮美は俺に黙っていたんだ。
病気が再発していたことを…
「ごめんなさい…」
智「なんで黙ってたの?」
「智くんと普通の生活を長くしていたかった…」
智「なんだよそれ…」
「だって、再発したらもう治らないでしょ?智くんの笑顔ずっと見ていたかったし?あたしも幸せだったから」
智「治ってからまた過ごせばいーじゃねーか!」
「ふふっ…智くん本当にありがとう…」
それから蓮美は徐々に体力がなくなっていた。苦しいはずなのに俺と会うときはいつも笑顔で…
最後は苦しでたのが嘘のように穏やかな顔で亡くなった。
俺は久しぶりに翔くんに連絡した。
蓮美の葬儀で再会をした………
智「あとはこれだけかな?」
いつも蓮美が読んでいた本を手にとったら何か挟まっていた。
ただのしおりかと思って広げたらそこには
智「遺書?」
中を慌てて開けたら俺に宛てた手紙だった。
つづく
※いつもお話を読んでくださりありがとうございます。
次は手紙のシーン。個人的にあまり表にしたくないので(蓮美の内容ですね。架空でも嫌な気持ちになる人いるもんね…)なのでとくにエロでもありませんがアメ限になりますのでよろしくお願いします。
読まなくても話わかると思います…