最近は毎日のようにホロビッツのラスト・レコーディングを聴いているのだが、これが本当にすごい。特に彼の弾くショパンのノクターンが好きだ。ルバートが心地よい。ほんの数秒の間の違いだろうか、それとも音色の変化なのか、それを明確にわからせないように、さりげなくお洒落に。憎い、と言いたいところだが、うむ・・憎い。
彼の演奏法は独特のものであり、手の使い方なんかを見ていると不思議でしょうがない。鍵盤を撫でるかのように弾いたり、上からボンボン叩いているかのように見えたりするのだが、音色そのものは決して乱暴ではなく、むしろ温かいほっこりとした音なのである。謎である。
しかしそれくらいミステリアスだから魅力的であり、なんといっても彼はチャーミングなキャラクターで、モーツァルトの協奏曲の録音をドキュメンタリーにしたものなんかを見ると、まるで子どものようにキャッキャ喜んだり、あの人(ある演奏者だったか)は僕の演奏より僕のネクタイを褒めてきたぞ、などと冗談まじりに話す。本当に可愛らしい人だ。
話を戻すと、このラスト・レコーディングは言葉通り彼の最後の録音となるわけだが、このレコーディングの4日後に亡くなっている。86歳の時の演奏ってことだけど、よく言われるのは「86歳とは思えない演奏だ」というもの。しかし世の86歳の平均的な演奏を聴いたことない私は、これはよくわからないのだがね。
アンモルスクール
ammor-school.com
常滑市ピアノ教室
＜体験レッスン＞
ただいま体験レッスン実施中
30分1000円です。
最寄り駅：大野町駅、新舞子駅
＜お問い合わせ先＞
Rena Ammor(レナ・アンモル)
080 9506 6811
renazo47@yahoo.co.jp