禁断の恋だから燃えた訳でもない。そんなものは、刺激がなくなれば終わってしまう。少し頭が冷えた時に相手のイヤな所でも見つかれば一気に冷めてしまう。
じゃあ、何で?
私は別に年下好きな訳でもないし、彼の性格がとりたてて良い訳でもない。
じゃあ、何で?
自分でも分からない。気付いた時には後戻りできないくらい必要な存在になっていたから。
緊張している時、「サッカーの中田が失敗を恐れるなって言ってたよ。良い言葉だよね。」と言って去っていく。困ったことがあって、どうしようか考えていた時、策を立てて解決させる。体が不自由な人を見かけた時に、何も言わずに通れるようにさって避けて「前にこういう時、どうすりゃ良いか話してたじゃん?」と言う。
そして、私たちは偶然が多すぎる。
歯医者に行けば、すぐ隣の家にいてエアガンで撃とうとする。ガタガタ道で車がマリオカートのようになっていると、すぐ近くでそれを目撃している。用事があって行った場所に合唱コンクールで来ている。
今もそう。ポケモン探しに出かければ、そのそばを通り過ぎる。市役所に行けば、向こうは帰り道。
神様のいたずらとしか言いようがない。
燃え上がるようなことがあった訳でもなく、彼のニュータイプのような言動と度重なる偶然から始まった。
これが運命の出会いなら、このままこの運命を受け入れよう。ただ、出来ることならハッピーエンドでありますように。