トールキンのシルマリルの物語は「ホビットの冒険」「指輪物語」(ロード・オブ・ザ・リング)の前史となる物語です。

権利やいろんな問題で映画化はまだされていません。

 

このJ.R.R.トールキンの本 「シルマリルの物語」は田中明子訳を読みました。

 

 

なんせ空想の世界ですから理解するのが難しく、聞きなれない言語が

いっぱい出てくるので記憶には内容のところどころが飛んでいます。

でも面白かったのは事実です。

 

トールキンはこれを完成する前に他界しました。

死後に息子のクリストファーの編集を経て、1977年に出版されています。

 

作中では、唯一なる神エルによる地球(アルダ)の創造、アルダの支配権を争う

ヴァラールとメルコールの戦い、エルフ、人間、ドワーフの誕生、エルフの中つ国から

至福の国への移動(大いなる旅)、シルマリルを巡るノルドール・エルフの中つ国

帰還とベレリアンドでの戦い(宝玉戦争)、ベレンとルーシエンの物語。

 

 

トールキンが、自分たち夫婦になぞらえたというベレンとルーシエンの物語。

この世に生を受けたもののうち、最も美しいとされるエルフの乙女ルーシエンと

人間の勇者ベレンは、運命的な出会いの後、恋に落ちます。

ベレンはルーシエンを獲得するため、大宝玉「シルマリル」探索の旅に。

途中、ナルゴスロンドのエルフ王フェラグンドの献身的な支援や、神の猟犬

フアンの助けを得て、シルマリルの奪還に成功し、ルーシエンとの結婚が

許されるかに思えましたが・・・。

 

 

あと(レイシアン)、ドワーフ・トゥーリン・トゥランバールの闘い。

(ナルン・イ・ヒーン・フーリン)、エアレンディルの航海までの第一紀の物語、

ヌーメノールの繁栄と没落(アカルラベース)、指輪戦争に至るまでの経緯

(第二紀と第三紀)、

ここではエルフ、ドワーフ、人間のことはありますが、ホビットのことには

ほとんど触れられていません。

 

トゥーリン・トゥランバールの闘い。

 

分かりやすく言えば地球、中つ国が誕生したところから神と悪の戦いが書かれていて

気の遠くなるような歴史を繰り返し、やがてエルフ、人間、ドワーフの誕生などが

書かれています。

 

映画「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくる悪の権化サウロンは

「シルマリルの物語」の中では初代冥王モルゴス(悪魔)の配下の中でも

最強かつ最高位のものであり、またモルゴスの下僕のうち最も恐るべき存在と

されています。

 

サウロン。

 

サウロンは元来、地球の創造を担った天使的種族に属する一員であったが、

主メルコールの反逆に加担して堕落し、地球に害をなす存在となったとされています。

「シルマリル物語」の中ではサウロンは最強の悪魔ではなかったようですね。

 

さてこの「シルマリルの物語」ですが・・・できればぜひ映画化してほしい。

 

ただ、「ホビットの冒険」や「ロード・オブ・ザ・リング」のようにエルフ、人間、ドワーフが主ではなくて「神と悪のたたかい」がメインになってくるので、

全編CGに頼ることになると思います。

 

現実味のない映像になる可能性大ですが、それでも映画化してほしいと思いますね。

「ホビットの冒険」も「ロード・オブ・ザ・リング」も映画化は無理だろうと

言われてましたが、みごとに映画化されました。

 

「シルマリルの物語」も今なら映像化できそうな気がします。