変わらない笑顔
最後に一つだけ…
私は近くの焼き鳥屋に向かった。
彼がよく行くと塾の休み時間話していた店だ。
雨が降ってきた
私は傘を差して,駆け足で向かった。
今日は3月最後の日曜日。これを逃せば塾も全て終わってしまったし、他県の高校へ受かった彼と会える日はないだろう。
勇気がなくて、最後の授業の日、何も言えなかった。
その時は仕方ないと思ったけど、
本当にこれっきり、そう思うと無性に寂しくなった。だから
最後の手紙にこう書いた。
[もう会えないなんて寂しいね。また引っ越しても連絡頂戴ね!]
最後の最後まで大好きと言えない私。
ダメだなあ。
でも、これを渡したらきっと分かってくれるはず。
肝心のあの人に渡すんだ。
もうここまできたからには願掛けしよう。
会えたら”好きです”と伝える。
そう思って、焼き鳥やをふと見ると、いつも平日は空いてない屋台なのに今日は空いていた。
いつみても空いてないからつぶれたんじゃないかと思ってたんだけど・・・そして、そこに…
傘を差したあの人が立ってた。ちょっと小雨になって傘を上に上げて、注文をしている、あの人。
「おーい、K君」
「あ、どうしたの?こんなところで」
何事も無いように笑った。いつものあの人だった。
「これ渡したくて・・・もう埼玉行っちゃうんでしょ?」
「行かないよ。」
「え…だって、受かったって行ったじゃん。…だから、手紙書いたのに。」
そう言いながら、嘘みたいな言葉に、胸が高鳴った。なきそうなくらい嬉しくて。
「受かったよ、でも引っ越さないよ。」
「・・・まあ、いいっか。せっかく書いたし、これ。あげるね。後で読んでね^^」
(結局言えないんだよね~
)
それだけ言って帰ることにした。
「それじゃあね~!!」
それからまもなく、塾には新しく高校の部も出来て、私達は続けて通うことになった。
でも神様って本当にいるんだなあ、
あの人と会えただけでも奇跡なのに
離れ離れにならないだけでなく…又毎日会える、なんて凄いことなんだろう!
伝えられなくても、そばにいるだけで幸せ![]()
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高校いったら、あの人は野球を頑張るらしい。
それなら、私もずっと憧れてたテニスを頑張ろう♪
そして振り向かせよう
私の片思いはまだまだ続く…