クリスマス | 恋愛手帳

クリスマス

私のマフラーは完成した。毎日うちに帰るとき、そしてたま~に中学の休み時間、汚れると困るので慎重に。
その甲斐あって、既製品には叶わないが、シンプルだけど、綺麗に出来た。

してくれるかどうかは疑問だけど、まあ、私にしては十分な出来だな。

刻々とクリスマスが迫ってきて、ラッピングも済ませ、後は渡すだけとなった。
片思い友達はその子と仲良いので、待ち合わせの場所と時間を取り付けて来てくれる。クリスマスイブの塾が終わる時間になった。

私はもう後に引けないぞと思った。でもすごくワクワクした。
時間になって誰もいない場所に二人になった。玄関から少し離れたどこかの駐車場なので、とても静かだ。
彼は私を見て驚いたけど、笑ってた。

私は嬉しいのと何て言ったらいいのか困って自分の気持ちを伝えるつもりが緊張で逆に聞いてしまった。

「好きな人いますか?」

その答えに彼は明るく笑って答えた。
「いますよ。」

誰だ?でも私は聞く勇気がなかった。それが誰だとしても、私が好きな事に変わりはなかったし。
「これ、プレゼント。貰って下さい。」「ありがとう。」

恥ずかしくなって私は駆け出した。それでも十分、渡せたのだし。

ずっと、思っていた気持ちが言えてスッキリした。彼が片思い仲間と遊びに言ったと聞いた時は密かに嫉妬したこともある。それから、ちょっと前に塾のみんなでディズニーランド行った時なんか、夢のようで幸せだった。それの結果が今日で終わってしまってほしくないなあと。
帰り道友人達に慰められた。伝えただけでも偉かったねと。
それでも、お馬鹿な私はまだ現実を直視出来なくて、
「あのマフラーしてきてくれないかなあ」と夢のような事を暫く続けている。

そうして直ぐに訪れる彼の誕生日にスポーツタオルを送る。これはどう渡したか記憶がないけど、どさくさに紛れて渡したに違いない。

その後、バレンタインのときに片思い仲間と集まってチョコレートを作った。今度は友人が経験者で危ないものは作らずに済んだ。

そして運命のバレンタインデー。この日は何故だか男子がなかなか帰らない。渡したいのにみんなで受験参考書や資料を見て玄関ロビーにたまっている。
しっかり義理はみんなにあげた。友人と二三百円の物を分担してあげた。だけどもまだ残ってる人も多かった。三年生の人達は受験間近だったからだ。好きな人はOBである友達のお兄さんと話していた。チョコをそっと置いた