楽しい塾生活♪片思い仲間に連れられて | 恋愛手帳

楽しい塾生活♪片思い仲間に連れられて

毎日見られるだけではなくて、塾という特典は私にとってとてつもなく大きな存在だった!あの人の私服姿が見れるのだ。ワクワク

毎週通うのが楽しみな私。今日何着ていこう?
当時お小遣いが有るわけでもなく、親に買ってもらうのに頼るしかない私であったが
「新しく塾に通うのだもんね。ハイ!服買って来たわよ。」
普段節約家の母だったのだが、可愛い洋服を買って来てくれた。当時家にないタイプの服、真っ白やベージュでコンサバだけど、中学生らしさもなくさない感じもあり、私の魅力を熟知した母はさすがだなあと思った。とても感謝をした。

そうしていそいそと友人達と夜道を歩いて通った。
みんな中学生ということもあるし真面目なので寄り道はしなかったが、夜道を歩くだけで特別だった。
ある時、塾が終わって掃除の時間、例のように塾の好きな人の話やカッコ良い人の話になった。
「私ね、ず~っと小学校の頃から好きな人がいるの。やっと同じ中学になれてとても嬉しいんだ!だけど、中学入ってから意識しちゃって話せなくて。二度も告白して振られたけど、それでも好きなんだ!」

とっても明るくて普段は男の子と喧嘩ばかりしてるけど、そんな一面もあるんだ。何だか私と似てるかな。

「実は私も…」とその子に話すと一緒に頑張ろうってことになった。今度のバレンタインは一緒につくろってことにした。
その前に塾はいつもと違う雰囲気になった。段々秋めいてきて、肌寒くなり人恋しくなる。私は密かに決意した。クリスマスまでにこの思いをまず伝えたい。ダメで元々だから、あの人に気持ちをプレゼントしたい。その思いだけで、暖かいマフラーを作ろうと思った。文化系まっしぐらな私は小学校の五年生を手芸部で終えている。
もう気持ちはまっしぐらで寒い中毛糸を探しに街に繰り出した。毛糸やさん、そんなのあるのかな。
自転車を飛ばし、商店街を隅々まで探した。ないなあ…街を出て隣の街まで自転車をこいだ。四、五キロくらいはあっただろうか。

日が暮れてようやく見つけた糸、それは青と白の玉。ストライプにしたかったからだ。サッカーとあの人に似合いそうな色。きっと既製品の方がいいと今なら思うけど、私の気持ちを伝えたかったから。
暗くなって帰り道が分かりそうになりながら人が通らない田舎道を、前に走る人についていきながらこいだ。私の街の方に連れて行ってくれることをひたすら祈りながら。幸いに明るい光が見えた時、私の街の外れだった