何かが足りない-第八章 罪悪感-
前回までのお話は、こちら(目次) から
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日曜日、昨日過ごした余韻に浸る。でも、彼からはメールが来ない。
月曜日、朝の挨拶。何も変わらず、彼は振舞う。
火曜日、夜に寂しくなってメール打ったけど、返事なし。
水曜日、彼の顔を見たけど、何も反応なし。(どうしてメールの返事くれないの?)
木曜日、今日と明日は彼が出張。一日中メールは来ない。
金曜日、先週の金曜日に彼とキスしたことを後悔。
月曜日、朝の挨拶。何も変わらず、彼は振舞う。
火曜日、夜に寂しくなってメール打ったけど、返事なし。
水曜日、彼の顔を見たけど、何も反応なし。(どうしてメールの返事くれないの?)
木曜日、今日と明日は彼が出張。一日中メールは来ない。
金曜日、先週の金曜日に彼とキスしたことを後悔。
そして、今。土曜日。午前11:00
やっぱり、彼から連絡はない。
寂しくなって、サオリに電話する。
この1週間の出来事を細かく話する。
この1週間の出来事を細かく話する。
「もうやだ!うまく進まない!」
「じゃあ、やめちゃえば?」
「でも・・・」
「好きなんでしょう?相手も未婚なんだし、頑張ったらいいじゃん。」
「うん。でも・・・」
「優柔不断だな。でも、ひとつ忠告、泊まったときにコンビニでメイク落しとか買ってくる男はかなり女慣れしてる。っていうか、しすぎ。」
「だよね・・・」
「うまくしないと弄ばれるよ。」
「うん。」
きっとこの土日は長くなる。そんな気がした。
今までと何も変わらないといえば、変わらないのかもしれない。
でも、変わったといえば変わっているのだ。
今までと何も変わらないといえば、変わらないのかもしれない。
でも、変わったといえば変わっているのだ。
「もぉ!私の馬鹿!」
私は、どうしていいか分からずに、手に持っていたクッションを投げつけた。
しばらくすると圭介から電話が鳴った。
「ユウコ、今晩ご飯でもどう?」
「いいよ。」
「えっ?ほんとに?」
「うん。いいよ。」
「ユウコが二人でご飯食べにいってくれるのなんて、3年ぶりくらいだっけ?」
「さぁ?」
私は、圭介と夜7時に待ち合わせした。
とりあえず、お昼ご飯を少し食べて、シャワーを浴びた。
とりあえず、お昼ご飯を少し食べて、シャワーを浴びた。
その時携帯が鳴った。
圭介かな・・・
ディスプレイを見ると木室 武志と表示されていた。
「もしもし。」
「あっ、ユウコちゃん、今夜ご飯でも食べに行かないか?」
私はこの1週間そっけなかったことも忘れて、嬉しくて思わずこう答えた。
「あっ、はい。」
「じゃあ、7時に迎えにいくよ。」
「急いで用意します。」
早く用意しなきゃ。
あっ、圭介・・・
誰かを好きになると、女は結構、友達の約束も忘れてしまう。
女友達になら、好きな人と遊びに行くんだって簡単に言えちゃうけど、男友達にはなんとなく好きな人と二人で遊びに行くために断るなんていう理由はいえない。
女友達になら、好きな人と遊びに行くんだって簡単に言えちゃうけど、男友達にはなんとなく好きな人と二人で遊びに行くために断るなんていう理由はいえない。
圭介、ごめんね。
寂しい気持ちを圭介で忘れようとした罪悪感と今から断る罪悪感でいっぱいになった。
しばらく理由を考えて、圭介に電話をかけた。
「もしもし、圭介ごめんね。やっぱり今日いけないや。さっきから頭痛いの。」
「大丈夫か?」
「うん。」
「せっかく二人でご飯いけると思ったのにな。仕方ないな。またにしよう。」
「ごめんね。」
結局、嘘をついた。やたらと心配してくれている圭介の言葉を聞くと心が痛んだ。
友達に嘘ついても、約束を破っても、それでも彼に逢いたかった。
夕日が部屋に差し込んだ。
ブラインドから外を見た。今日はずっと彼の傍でいられるかもしれない。
私は朝投げた、クッションを拾いぎゅっと抱きしめた。
友達に嘘ついても、約束を破っても、それでも彼に逢いたかった。
夕日が部屋に差し込んだ。
ブラインドから外を見た。今日はずっと彼の傍でいられるかもしれない。
私は朝投げた、クッションを拾いぎゅっと抱きしめた。