シュートを外しながらも、まあ、女の子達との練習をエンジョイしていた僕ですが、

もうひとりいつもとは違うオーラを放つ人間がいることに気が付きました。


その男の名は”のぶお”。


僕と同じように、彼女いない歴24年=年齢の、のぶおがなぜかボールを持つたびに

攻め込んでいっているのです。


周りのメンバーにパスをやるチーム精神はどこへやら。


しかもシュート外したときは、首をかしげたり、「あれ?」とか言ってるんですが、

シュート決まったときのかっこつけようといったら!


フォロースルーが他の人の2倍の時間はあった気がします。


ま、僕も全然人の事言えないんですけどね。


もてない男というのは、女の子が来ると必要以上にはりきるもんなんだなぁと

つくづく思いました。


さて、適度にハーフコートでの練習も終わり。


いよいよオールコートを使ったゲームタイムへ。


「グッパで合わせ」でチームを分け、僕のチームにも女の子が入りました。


先ほどの、のぶおの件もありますので、僕は今回はチームメイトになるべくパスを回そうと

意識してやってましたね。


と、あるディフェンス時に、僕のゴールドハンドは相手のパスを見事にカット!


僕は1人で速攻のチャンスを得て、「ここは見せ場だ」と気合を入れました。


ドリブルしながら、どんなパフォーマンスしようかなと考えて、ここは得意の一人ダブルクラッチを

やることに決定。(シュートにいくと見せかけて、一旦ボールを持ち替えてシュートするという高度な

テクニック。本当はディフェンスをひっかけるための技)


で、ゴールの右側からシュートに行くと見せかけて、ボールを持ち替えて左側からシュートし、

見事に決めました。


「おっしゃー!」と僕の心の声。


女の子達の羨望のまなざしが待ち受けていると思いきや、意外と冷ややかな反応。


「何はりきってんの?」みたいな。


はぁ、もてない男がいくら頑張っても浅ましく見えてしまうのね、とガッカリ。


で、まあゲームも終わり、最後女の子達は「お疲れ様でした~」と言ってさわやかに

去っていきました。。


結局僕はひと言も会話できず。


同じチームメイトでももて男グループはなんやかんやしゃべってたのに。


ちなみにのぶおも会話できず、でしたが(笑)


再び練習に来てくれることだけを祈って、僕も帰途についたのでした。。。