当時しんのすけくんの家は僕の家から徒歩5分程度のところにありましたので、電話のあと、歩いてすぐしんのすけくんの家へ行きました。
まずはしんのすけくんの部屋で軽く作戦会議。
しんのすけ「どーいう感じの店がいい?」
僕「初心者向けの優しい感じがいいなぁ」
しんのすけ「じゃ、ビデオパブなんかどう?ビデオ見ながら女の子にぬいてもらうだけ」
僕「女の子とうまく話せるかなぁ」
しんのすけ「だーいじょうぶだって。向こうはプロなんだから。うまくしゃべってくれるよ。」
僕「でも、やっぱりもうちょっと勉強してからの方が・・・」
しんのすけ「そんなこと言ってたら一生行けないって。さ、いこ!」
というやりとりを経て、少しとまどいながらも、しんのすけくんの運転でお店に向かうことにしました。
車の中で僕は夢見心地というか、これは現実なのか?みたいな感じでしたね。
当時の僕にとってはそれぐらい異次元の世界でしたから。
向かってる最中、「まだ着かないでくれ~」とか、「どんな感じなんだろう?」というちょっとした期待などが交錯しつつ、車は無常にもお店近辺へ到着。
お店からはちょっと離れたコインパーキングに車を停め、僕らは歩き出しました。
足早にお店へ急ぐしんのすけくんのあとを、「もっとゆっくりいこうよ~」と思いながらついていく僕。
10分ほどして、僕らはお店に到着してしまいました。
しんのすけ「心の準備はOK?」
僕「う~ん・・・」
しんのすけ「どしたの?」
僕「・・・まだ心の準備ができてないから、この辺もう1週しない?」
しんのすけ「え~、そうなん?ま、いいけどさ」
僕「ごめん。。。」
相変わらず煮え切らないですねぇ(苦笑)
でも正直言って、お店の前まで来たとき、期待よりも不安の方が大きくなってしまっていきなり入るのは難しかったです。。
風俗嬢やボーイさんに鼻で笑われるんじゃないか、とか。
で、そのお店の近辺を30分ぐらいかけて1週まわりました。
「大丈夫、俺ならできる」
「もう初心者っていうことを打ち明けて、女性について色々教えてもらおう」
「今日は仕事で疲れて調子が出ないことにしよう」
などなど。
色々な作戦を考えたり、自分を鼓舞したりして歩いてましたね(笑)
そんなこんなで再びお店の前へ。
しんのすけくんをあんまり待たせても悪いし、一人で来たらお店に入れないだろうなと思って、僕はいよいよ決意を固めたのでした。(そんな大げさなことかって感じですが・・・)
[ 第4話 風俗店内での攻防 ]へ続く