毎週金曜日は……
皆様こんにちは、金猛得だ。
(この記事はアミィが書いています)
いかがお過ごしだろうか。
今回は、先週の続きである。
前回、僕はほとんど全ての男に浮気願望があり、浮気を【実行する】のは促進ファクターが抑制ファクターを超えた時だと言った。
今回は、男の浮気心を男の視点で徒然と語りたいと思っている。
決して男の浮気を擁護するつもりはないが、一男の意見として笑い半分聞いて頂けると嬉しい。
殆どすべての男は浮気願望がある。
あまりにも願望が強すぎて、自然すぎて「あたりまえだ」と捉える男もいるし、倫理概念として「あたりまえだ」とは思ってなくても、「浮気心は仕方ない」と思っている男が殆どだろう。
なので、男が男の浮気を知っても「なんってひどい奴なんだ!」
とは思わない。
「そういう男か」
と思うだけだ。
かの有名なジョン・グレイ博士が言う【金星からヴィーナスたちが降りたち、無法地帯の火星に倫理と愛と美しさを与えた】瞬間から、男は女性の虜となった。
それが個体認識でないというだけで。
綺麗な女性を見かけたら思わず目で追ってしまう。
魅力的な女性を知りたいと思う願望は、もはや男の生存本能と言っても過言ではない。
花の蜜を吸わなければ生きていけないミツバチのように、
男は、穴があったら入りたい。
これはさすがに極論だが一理あると思っている。
ではなぜ、実行する男としない男に分かれるのか。
これは抑制ファクターと促進ファクターの戦いである。
今回は、その抑制ファクターと促進ファクターをより掘り下げて書いてみようと思う。
男が浮気をするか否か、その7割は男の理念にかかっている。
潮のごとく満ち引きがあり、風のようにたゆたう女性とは違い、男の殆どはそう見えなくとも頑固であり確固たる信念をもって生きている。その信念は男が「社会で上手く生きていく法則」として導き出したサバイバルスキルであり、「男の生存を脅かす」事が起きない限り変わる事はない。
つまり「浮気をしてはならない」と思っている男は、
嫁が恐ろしく居心地悪くて家庭に居場所がなく、浮気をしても全くバレない状況で可愛い年下の好みの女性に言い寄られた!
…というような促進ファクターが抑制ファクターを激しく凌駕しない限り、浮気が起きる可能性は低い。
反対に浮気しても良いと思っている男なら、どんなに女性が泣こうが喚こうが社会的に制裁されようが、
イチモツが勃つうちは浮気をする。
むしろ、イチモツが勃つうちに、徹底的に浮気する。
俺のイチモツには寿命があるんだとばかりに。
そういう男を好きになり、付き合っていきたいなら、浮気は悪癖と諦めるしかない。
彼らにとって浮気は酒タバコ、釣りゴルフと同じレベルだ。
それに、実を言えば前者よりも後者の方が「離婚しにくい」体質でもある。このタイプは浮気はあくまで遊びなので100人浮気相手がいても、離婚しにくいという特徴もよく見られる。
さて、厄介なのはどちらでもない男だ。
前者をストイックな神父だとし、
後者を地獄に落ちても女を騙すドン・ジョヴァンニだとするなら、
このタイプは
「お巡りさんが怖い三流泥棒」
である。
そして非常に残念な事だが、世の男の半数はこのタイプである。
あわよくば浮気したい。
いや、したくはない!
けど……
誘惑に耐えられる自信はあまりない。
そんな男たちが世の中には一番多いので、君たちが安心できないのも理解できる。
しかし、そんな一般的な男たちに抑制ファクターは大抵の場合、塗り壁のごとく立ちはだかっている。
ここに書き出してみよう。
ところで、促進ファクター、抑制ファクターでは何かと堅苦しいだろうから、ここでは別の用語を使ってみようと思う。
抑制ファクター : (男にとって)警察官
促進ファクター : (男にとって)誘惑の女神
【警察官】
・仕事が忙しい
・浮気をしたら、悪者になる
・友人や会社や周囲の人間関係がこじれる
・社会的に責められる
・パートナーの変更が面倒くさい
・嘘をつくのが心労
・金がない
・時間がない
・余裕ない
・体力ない
【女神】
・行動範囲内に手に入りそうな好みの女性がいる
・その女性にアプローチされている
・浮気をしてもバレなさそうな相手である(単身赴任など)
・浮気をしても罪悪感を感じない状況である
このように、警察官はいつでも目を光らせているのに、女神はなかなか微笑んでくれない。殆どが警察に捕まってしまう三流泥棒たちの中で、まれに女神に微笑まれたのが君たちのパートナーだった場合、どうしたらよいのか。
正直何もしなくて良いと思う。
三流泥棒男の盗みなんて大した事ないと、お釈迦様のようにやんちゃな孫悟空を泳がせてやればいい。
それに男自身に自分が三流泥棒という自覚はあるので、君たちに嫉妬と憤怒の炎を燃やされ、さぁ獄門だ市中引き回しだと罪に問われると、
「えっ!俺コンドーム1個しか盗んでないのにっ!?」
とじゃっかん理不尽な気持ちになったりする。
【知らない女性を知ってみたい】まるで未開の地に心を躍らせるコロンブスのように、浮気相手は男にとって新しい車のようなものである。
いま貴女が正式にパートナーの地位であり、とくに社会的に認められた妻であるなら、君たちが【パートナーの義務を果たしている限り】男が浮気相手に乗り換える事はない。
++++
殆どの男にとって正式な恋人や妻は「パートナー」であり、【契約】である。
契約を結ぶ時に男は、
【自分が何を果たさなければいけないか】
【相手から何が得られるのか】
二つを慎重に確認し、その上で利益>支出になると判断したとき、はじめて契約を結ぶ。
その契約を守り続けているパートナーならば反故にしようと思わないのである。
床屋や修理屋など、常に同じ所にいくのと同じように。
さて、そろそろまとめよう。
なぜ男は浮気をするのか。
倫理概念はないのか。
浮気をする事で、
女性がどれだけ傷つくのか理解できないのか。
これに対して僕は「浮気をやめられない男」と「ダメ出しをやめられない女」はとても似ていると思う。
多くの女性はダメだしをするし、「男を自分の思い通りに変える」事を本当の意味で悪い事だとは思っていない気がする。
女性は倫理と道徳の女神であり、賢く男を育ててきたゆえに、今の社会には平和と道徳と秩序があると言っても過言ではないと思う。
歴史的にみても、男が猛威を振るった時代は何かと血生臭い。
しかし、ダメだしは男を死んだ気持ちにさせるし、操作・否定される事は、男にとって何よりも屈辱であり侮辱である。
だが君たちはそれを実行するだろう。
それが君たちにとって「正しい事」で真の意味で冷酷な事であるとは理解できないからだ。
実際に僕はダメ出しによって心を殺された男を何人も見てきている。
浮気をされた女は大騒ぎできるが、心を殺された男はただの屍として生きるしかない。
繰り返すが、僕は浮気や不倫を擁護するつもりはさらさらない。
ただ、多くの男の気持ちを僭越ながら語らせてもらっただけだ。
君たちは君たちの心を傷つけるものを一切許すべきではないし、浮気をする男は制裁してしかるべきであると思っている。
そんな幸運な事が許されてはならない!
コホン、そんな僕個人は一般的な三流泥棒である。
警察官がすこぶる怖いので、やりたくても浮気になど踏み込めない。
せいぜいビジネスにかこつけてランチが関の山である。
しかしながら、もしパートナーにバレた時は笑顔で言ってほしいものである。
「あなた、浮気したわね。」
「ごめんランチしただけでけしてやましいことは!!(土下座)」
「グッチのバッグで許してあげるわ。」
「そんなっ!!ランチだけなのにっ!?」
「…エルメスにしようかしら。」
2018 アミィ