毎週金曜日は……
こんにちは、金猛得だ。
(この記事はアミィが書いています)
女性の多くはお付き合いしている男性からプロポーズされる日を夢みている事だろう。
巷にはどんな女性が結婚したくなるのか…などの情報があふれ返っている。
僕からすればそれらの多くは個人の趣旨によるものなので、真剣に捉えている女性を見るとかわいらしいと思う半分、おいおいおい…(汗)と心配になったりする。
じゃあ、どんな女性と結婚したくなるのか。
と日々悩める女性に向けて、今日は僕個人的なメッセージを送りたいと思う。ちなみに、これから述べる事はあくまで僕の考えであり、もちろん世のすべての男に共通するわけではない。
君の彼が、もし女性のような繊細な心を持つ優しく、愛が何よりも大事だと思っているような男なら、僕のアドバイスは無視してほしい。まぁ、もっともそのような彼氏を持っているなら、結婚の事で端から悩んではいないだろう。
まずは、基本として
1.男が結婚したいと思った時、女性の細々したところはあまり関係ない。
2.結婚がしたいなら、結婚する準備ができている男を捜すのが近道。
具体的に説明をすると、男は結婚したくなければ、相手の女性がどんなに素晴らしく、世界一美しく、心から愛しいと思っていようと、結婚しない。
なぜか。
結婚したら、責任を取らなきゃいけないからだ。
結婚という儀式が面倒だからだ。男には面白くないからだ。
でもって結婚したら、明日会うかもしれないもっと素敵な女性を口説けなくなるからだ。
とりあえず説明が終わるまで卵とトマトと包丁はしまっておいてほしい。どうどう。僕に悪気はない。
結論から言うと、男にとって結婚というのは、何一つ面白い事がない。結婚しなくても彼女が優しくて可愛くてにこにこしてくれてるなら、半永久的に、その状況に甘んじる。
彼女が言葉の裏では結婚を望んでいるんだって気がついている場合もあるが、『ああ、そろそろプロポーズしなきゃな~…』と思いつつ、重い腰が上がらない。夏休みの宿題をやらなきゃならないと思いつつ最終日までためてしまうのと同じ事だ。
それは、男自身が結婚したい!!と思う瞬間まで続く。
そして、その瞬間は殆どの場合、女性には一切関係なくやってくる。
それは例えば、重病にかかった時や、家族が亡くなった時、大きな転機がやってきた時や、髪が禿げた時だったりする。
そして結婚したい、結婚するか。と思えば、男はすぐに動く。今の彼女に問題がなければ、即プロポーズ。相手がいなければ相手を探すし、その場合は見た目が良く、性格も問題なくそこそこ好みだったら得に深く考える事もなく、とんとん拍子に結婚に進む。男の買い物と同じで、無駄に見て回ったりはしない。
が、殆どの女性は男がそういう状況になるまで待てないから苦悩しているのだと思う。結婚したくない男を結婚させる。
上のパターンよりはるかに労力を要するが、出来るか、出来ないかで問われればできるし、罪悪感を感じる必要はないと思う。ケツを叩かなきゃ動かないのが怠惰な男の性だとすれば、のど元過ぎれば熱さを忘れるのも男の性だ。
そもそも、恋愛において何が幸せなのか、男は短期的な恋愛回路しか持ち合わせていないので、良く解っていない。
貴女が心から彼を愛し、彼を幸せにしたいのであれば、上手く結婚に誘導するのはむしろ良い事だと思う。
では、男が最終的に結婚を決める上で、一番重要な事は何か。
僕の友人の話をしよう。
彼は学生時代、二人のガールフレンドがいた。
一人は去年のクリスマスに僕が一目ぼれをし、猛アタックの末付き合っていただいた女性で、もう一人は初めてのガールフレンドで、かれこれ10年以上の付き合いだった。二人をそれぞれ、A子、O子としよう。
彼はA子に対し、ありとあらゆる貢物をし、彼女の鶴の一声で東西南北かけずり回る事さえも厭わなかった。A子は美人で愛らしく、ナイスバディーで女性らしく、 家事も完璧。僕の理想のと言っても過言ではない。自由で芯が通っていて、気難しい。
対してO子は、平凡な普通の女性。 O子に対して彼は誕生日、記念日ことごとく忘れるくせに、彼女を訪ねる時は突然だった。彼は自分でも身勝手だと思っていたが、O子の事も、もちろん愛していた。まぁ、半分以上情ではあるが、付き合いも長いし、離れていかないという自身があるから何もしないでいた。
ところがある日、母が危篤となり、彼は突如結婚をせまられた。
最終的に彼が結婚相手に選んだのはどちらか。
O子だ。
なぜO子か、それは責任感もあっただろう。しかし、責任感だけで結婚の決意はできない。
理由はただ一つ、O子はこの世の中の誰よりも彼を許しているからという。
「俺はバカだから今振り返っても彼女を傷つけた事は沢山あっただろうし、無神経な事も愚かしい事も沢山したが、O子はいつでも『貴女が一番素敵』『貴女を尊敬している』と言い続けてくれた。それこそ、俺が一番愛される価値のない瞬間でも。
反対に、A子と一緒にいるとドキドキしてたまらないし、彼女を少しでも多く喜ばせるためなら、どんな努力も厭わないと思う。しかし、結婚相手には選べない…いや、お願いできない。なぜなら、A子は僕を批難するからだ。A子の叱咤は大体僕が悪い。彼女は素晴らしい女性で、何もかもが正しい。だからこそ、彼女の駄目出しはことさらに辛い。彼女が僕に叱咤するたび、僕はどうしようもない子供のような気持ちになり、自己嫌悪に陥るしかない。」
心理学的にも、美人からの非難とブスからの非難では、美人からの非難の方が、人は反抗心を抱きやすいという。
美しい人がいう事は、なんとなく正しく聞こえるからだろう。
同じく、『素晴らしい女性からの正しい駄目出しと』『粗末な女性からのわがままな駄目出し』では、前者の方が100倍ダメージ高い。ぐうの音も出ず、僕が悪かったです、すみませんでしたと敗北を認めるしかない。僕に敗北をいつもいつも認めさせる女性と、生涯付き合える気なんて全くしない。男にとって敗北は何よりつらいからだ。
ではもし僕がA子とO子、どちらかと付き合っており、『結婚しなければ別れる』といわれた場合、どうだろうか。
A子なら僕もやっぱりためらう。過去の非難を思い出し、その傷の痛みを反芻しながら、僕は一生A子に非難されるんだろうか、A子の望む男でいられるんだろうか、いつかA子に捨てられやしないだろうか、A子が愛してくれなくなるんじゃないだろうか。
そんなチキンな考えに震え上がる。自分からプロポーズなんて、とてもじゃないができない。
男からのプロポーズを期待している女性の方々、男は君たちが思うよりもずっとずっと、どうしようもなくチキンなのだ。
反対に、もしO子から結婚のプレッシャーをかけられたら、僕は、即座にOKする自身がある。というか、もしO子が僕から離れて行こうとしたらたぶん気が狂う勢いですがりつく。自分の過去の汚点を深く深く反省し、『すまない、許してくれ、僕が悪かった、全部直すから捨てないでくれ!』と彼女で土下座で謝り、ダイヤモンドリングをプレゼントする。
O子以上に僕を受け入れてくれる女性なんていないと思っているからだ。
だから、もし貴女が『彼からプロポーズされない』と嘆いているなら、彼は貴女に愛されている自信がないのかもしれない。過去を振り返ってほしい。あなたは彼に対し、非難叱咤をしていないだろうか?ちなみに、非難された思い出は蓄積するし、たとえ男がその場で謝っても記憶は永久的に男の中に残り、プロポーズの決断を鈍らせている。そもそも、男の謝罪に意味は全くない。少なくとも、僕の人生において謝罪、言い訳というのは『その場の居心地悪さから逃れる』ための道具であり、心から改心、反省なんてしたためしは一度たりともない。後に残るのは、謝らせた相手が居心地が悪いという記憶だけだ。
ここで女性の皆様は思うかもしれない。
O子は損ではないか。世の中にはA子のような女性で、わがままでも男性に愛されている女性は多いじゃないかと。
そう思う方は、大抵とても大事な事を勘違いしている。
男性に愛されるのに「わがまま」か「わがままでない」かは関係ない。
そもそも、男が感じる女性のわがままと、女性が感じるわがままは違う。
これはまた詳しく書く予定でいるが、
愛されている女性は、100%男に対し、「非難」「叱咤」をしていない。
男の自由を尊重し、男のプライドを守り、男のエゴを撫でてあげている。
これはとても大切な事であり、たとえ一見そう見えないカップルでも、根底ではかならず守られているセオリーなので、ぜひ覚えておいてほしい。
それにな、母さんは百回に一回は認めてくれる。それが快感でな。