漢字のみならず、国語の成績が振るわずに5年生まできた息子でしたが

 

6年生以降に、家で何も特別国語を復習しているわけでもないのに成績が上がり、そのまま安定して国語は下がることはありませんでした。

過去問を一緒にやってみるとわかりますが、中学受験の国語は文章の難易度もさることながら、分量が非常に多いものが多いです。

短い時間の中で、難解な文章や外国語を訳したような文章、または英語の単語が混じっているような文章や古語混じりの文章などを 大量に読んで、問題を解かねばなりません。

 

「読む」ことに慣れること

そして

読むスピードを上げること

これに一役買ったのが、息子に勧めた読書の習慣でした。

 

はじめは、息子が好きそうなファーブル昆虫期やシートン動物記、またギリシャ神話や星座の由来などの本に始まり

動物・生物系の図鑑は20冊ほど読破したそうで、要らぬ知識が増えていました。

 

少し高学年だしわかるか、と勧めたのは山極寿一先生の本。難しいところもありますが生き物が好きならのめり込みます。(そして、生物や進化系の論説文などは頻出分野でもあります)

 

 

 

 

 

そろそろ、小説を・・・と思い勧めたのが

 

重松清。ほぼ全作品読んだのでは?と思うほどハマってくれました。

割と子どもも大人も単純なので、自分と同じような「年齢」や「属性=小学生・または母親父親」や「境遇(受験生・転校生・都会っ子・ひとり親家庭・クラスの変わり者などなど)」が近しいキャラクターが主人公または重要な登場人物だと、前のめりに物語に感情移入していき、次も、もっと読んでみたい、と思うものです。

 

 

 

 

動画は元々みたりする習慣がない我が家ですが、

息子はゲームを息抜きにやることは禁止してはいませんでした。

ですが流石に・・・時間制限はしていたので、ゲーム以外の息抜きでおすすめしたのがこの「読書」です。

 

重松清の他にも、母親が読んでいた桐野夏生の作品(主人公がネグレクトされている被虐児童という内容でしたが、少年が主人公だったのでもっとこういう本を読みたい!と熱望し出すことになります)にハマり、そこからは読めそうな桐野夏生作品を読み漁り

夏以降は実際に受験にも出てきそうな小説を探してたまに勧めるようにしていました。(あくまでも息抜きで、夜寝る前などに読みたかったら、というぐらいです。)

 

 

 

 

本番の受験で出てきそうな小説は近年刊行の、まさに世相を表すようなものが多いそうです。例えば最近での世相といえばコロナ、貧困や虐待、戦争や社会の分断もです。サピではこの後直前期に頻出文章を抜粋でまとめた国語のテキストも配られますが、それは抜粋なので、実際本を読んでいるとその抜粋文章も「あ、読んだことあるぞ」となります。まず、小説に出てくる社会情勢でわからないことが調べたり聞いてきたりもするので、社会の時事問題の予習にもなるかもしれません。

 

また、本屋大賞にノミネートされた作品はよく取り上げられるようなので、本好きなご家庭は家族でそちらをチェックしておくのも良いかもしれません。

 

我が家は去年本屋大賞系ではこの辺りを買いました。

 

 

 

そして、実際の第一志望中学の国語の試験では全くこの辺は出なかったのですが・・・笑

 

とはいえ、多読・速読がしっかり身についたようで、、、

国語が少なくとも「苦手・嫌い」ではない、という状況になり、

ラスト半年間、国語は息子に寄り添ってくれました。

自信がない、社会がダメだったかも、そんな模試のあとも国語はできたよ、ということが多かったので

 

いまいち表現力も乏しいと思われる国語がまだまだ苦手かも?という男子にこそ、おすすめです!

(息子は漫画も相当読んでいるので、そちらもそのうちブログに書きます・・・そっちの方が長くなるかもしれません・・)