時間が圧倒的に足りない、というその1の理由のほかに、
家では解ける、つまり自宅でノンストレスの環境下でゆっくりと時間をかければ解くことができる問題をテストでは解けないえ帰ってくる理由の2つ目が、(これは我が家の息子の場合であり、全ての人には当てはまらないかもしれませんが)
教室内の落ち着かない環境、です。
サピの授業やクラスの中の様子(お友達の様子)を、保護者が観察できる機会は6年生の最終直前期の1月のオンライン授業が許されるその時までありません。
息子がいったい毎日のように長い時間のサピの授業を、どんなお友達の隣で、どんなお友達の後ろで、どんなお友達の前に座ってどんな音や匂いや振動の中で受けてきているのか、知る由がありませんでした。
これを初めて息子から聞いたのはやはり6年生の夏頃でしたが、
授業中も、テストの時でも、喋る声がうるさい、ずっと騒いでいる子がいるというのはもはやデフォルトで(これは意外にもαだろうがAだろうが同じように喋っている子がいる状況は変わらなかったようです)
さらに、長い髪の毛を前の子が自分の机の上にバサバサ垂らしてくる。
鉛筆の芯をぼきぼき折って飛ばしてくる。
鉛筆をガリガリ擦る音をさせてくる。
消しゴムを落として拾おうとして答案を見ようとしてくる。
1科目終わって答案回収の時に答案を見ようとしてくる。
などなど、非常に360度ストレスフルな過酷な状況下で、どうやら頑張っていたようなのです。
これは、神経の細い子であれば集中力を保たせるのは至難の業となるでしょう。
α常駐のお友達ママさんは、6年生後半の時期は息子さんに勉強させるのに、youtubeで拾ってきた「試験会場の雑音」という動画を流しながら自宅では学習させるようにしている、とおっしゃっていてその用意周到さに慄いたものです。
家の中や自習室、図書館で、静かな何のストレスもない環境で勉強をすることに慣れている場合、6年生後半ごろからはやや雑音や周囲からの気を散らす事象にも気を散らされないような訓練も必要かもしれません。
かの栄東の受験で、A日程の11日にてんとう虫が出て教室を変える騒ぎがあった、というニュースがありましたが
実はその前日の10日受験だった息子とαの友人の教室、まさに大量のてんとう虫が発生していました。
終わってから、歩きながら駅に向かう道で息子がそれを教えてくれました。
てんとう虫がたくさんいてね。机の上にもきたし、問題文にも乗ってきた。
というから、え それ大丈夫だったの?!集中できなかったんじゃないの!?!と焦ったわけですが、、
息子も、αの友人も てんとう虫がいるな。と視界の中に入れながらも、通常通り平常心で問題を解き切ってきたようでした。教室を変えてもらったり、教官に相談していいんだからね、ということは伝えましたが、ちょっとやそっとの事象では揺らがなくなっているサピ戦士たちの逞しさ?に、非常に驚いた出来事でした。
もし家の中での体感偏差値と、サピマンスリーや組分けなどの偏差値に乖離がある場合、環境慣れ、についても一度確認してあげてください。何か大きなストレスにさらされながら問題を解いている可能性もあります。
息子は栄東は東大コースに数点及ばず難関大コース合格、αの友人は東大コース合格で、ストレス耐性も鍛えた結果の流石の集中力に驚くこととなりました。
当日の本番の試験は、極寒の部屋かもしれません。
逆に暖房が効いて暑すぎる部屋かもしれません。
虫も現れれば、吐き気を催す受験生もおられる場合もあります。
不意に起きるさまざまなハプニングにも、起きた場合はどう対処するか、日頃から親子で(勉強以外の場面でも)話し合っておいてもいいかもしれません。