受験が終わってみて、今これを開くと、もう涙なしには読めない文章ばかりです。

 

我が息子とまた違い、男の子さんでも非常に大人びた視点を持っていたり、親に支えられていたことに感謝の表現をするお子さんが多くいたり。

 

第一志望が残念だったとわかった後にすぐにまた次の受験に向かい、その試験中に全て問題を解き終わってからこっそり顔を覆って泣いたというお子さんがいたり。

 

どの文章も、我が子と同じ小さな体で頑張っていたであろう姿が目に浮かんできて、息子も合格できたのは本当に紙一重で、第一志望には合格できなかった場合もきっとあっただろうと思いました。

 

読んでいて、また思ったのは、やはり併願校の選び方が大学付属校なら他も大学付属校、という選び方が多いというのと、しかしおそらく女子などは同じ偏差値帯で受けられる学校で揃えているためか、傾向がかなり違う学校でも受験をして、見事にK中等部に受かりW実業には不合格・・・またはその逆、というお子さんがいらしたりで、下に娘がいるものとしても勉強になりました。

 

中学受験は、もう一度その試験を行うと合格者が半分入れ替わるとすら言われています。

息子や娘が、その合格者の方に入れるかどうか、それには当日出てくる問題の「運」も多分に影響するのです。

 

息子と同じく、とある男子さんが「第一志望当日朝のギリギリまで、理科の苦手な知識の見直しをした。そうしたら、神様がその努力を見てくれていたのか、その中から一問だけ試験に出たのだ」と書かれていました。この表現の素晴らしいこと!神様が、努力を。見てくれていたのかもしれないですね。本当にそう思ってしまいます。

息子も当日朝ギリギリまで、電車でも社会の頻出漢字を見ていました。そしてその中から一問、出たので書けたよ、と試験の後に嬉しそうに話していました。

 

体験記の中に、最後の最後でサピオの偏差値からググッと伸ばした、という生徒さんもいました。

今サピックスのページで最後のサピオ偏差値と合格者・不合格者の偏差値分布の表が見れるようになっていますが、これで本当に12月時点で全く志望校偏差値に届いていない子達も、実際の試験で合格しているという現象がありますが、去年の時点ではこれはどういうことなんだろう?と思っていましたが、我が家の体感で申し訳ないですが、息子も「自分は最後の1月で偏差値が10上がったように思う」と言っていました。

算数のケアレスミスがなくなり、社会の知識が積み上がり、理科の苦手分野を無くして国語の漢字も9割書いてこられるようになっていたのです。

 

最後の最後まで、諦めなければ伸びる。これは本当にそう思いました。

 

あと、体験記を見ていた思ったのは、栄東の受験者の顔ぶれについて・・・。

 

栄東合格者が、

筑駒 渋幕 渋々 開成麻布桜蔭豊島岡女子学院・・・と、それはそれはスンバラしい第一志望校をお持ちのお子さんが大変多く、正直

 

「息子、よくこの中で合格できたな・・・」

 

と思いました。栄東受験は受験生たちの目を覚ましてくれる素晴らしい機会になるので、前受校として今考えておられないご家庭でもぜひ検討してみるといいのではないかと思います。