自分は、地方出張も含めて自分だけでは決めることができない突発的な仕事の予定が入るような職業についています。

 

この仕事は仕事で自分の誇りでもあるため、そこは家族には「またいないの・・」と白い目で見られる空気を感じることはありますが、なんとか続けてきています。

 

今年サピ卒業の息子が受験するというのに、6年生、5年生の頃も相当にそういう時がありました。

 

さらに悪いのは、その地方出張の週に大事な大事な組分けテストが当たっていたり、

そのテスト前の通常授業があるのにその日送迎がないどころか食事などどうする?という問題が浮上したり、

志望校の文化祭に行くつもりだったのに行けないじゃないか!となってしまったりする時です。

 

本当に、息子には、その辺りかなり我慢してもらった部分があると思います。

 

組分けテストやサピ授業は、なるべく休まず行ってもらいました。

ただ、終わってからは美味しいご飯を作ってくれる祖父母宅に行ってもらいました。

ありがたいことに、5年生の時は祖父が息子を迎えにサピ校舎前まで来てくれました。

もう1人でも大丈夫だよと伝えても、いやいやあの校舎は割と繁華街の近くにあるし心配だから、散歩がてら、と行ってくれました。

祖父母の協力がなかったら、そもそも我が家はサピ通いすら最後まで続けることはできなかったんじゃあないかと思います。

 

地方出張から帰ると、荒れ放題の自宅を片付けてから子供を迎えに祖父母宅へと車を走らせます。

日々、感じたものです。

どうしてこんなに頑張らなければならないんだろう。

2020年代に、親をやるということが、仕事しながら親でいるということが どうしてこんなにしんどいのだろう。

 

そう思ったことも多々あります。

それでもなんとか頑張れたのは、

たまに息子が見せる「今回、結構できたかも!」という笑顔だったり、

憧れの中学校に行ってあんな部活に入ってみたいな、と話す顔だったりがあるからでした。

 

自分も、独身の頃は漠然と、「こんな生活をしてみたいな」と思っていたような、雑誌に出てくるようなインテリアだったり海外のドラマに出てくるような素敵な生活スタイルに憧れがありました。

広いキッチンにいつも果物が置いてあって、、、みたいな

あれ、独身の頃は割と本当に憧れてました。素敵だわー、なんて

 

それが、子どもが複数できてみて、保育園時代を超えて小一の壁にぶち当たりまくり、

その後さらに中学受験なんてものを始めてしまって、

仕事しながらスーパー行って冷蔵庫補充するだけでもきゅうきゅうの生活なのに、うちは一体何をしてるんだ?なんて思ったこともあります。

中学受験なんて、お金に余裕があってシッターや送迎タクシー頼めるようなお宅でうちのようながっちり仕事しながらやらせるスタイルじゃないんじゃあないか?そもそも違うんじゃあないか?なんて何度も思いました

 

実際、同じ小学校からサピに通うご家庭はとても余裕のあるご家庭が多くて、うちなんてお呼びじゃない世界かなぁ、と思ったこともありました

 

けれど。

 

持っているものは最低限でも、見る夢の大きさなら負けない。

というぐらいには、子どもたちの選択肢を増やせるように、家族一丸となって努力してきた我が家。

スウェーデンの全寮制の学校に行かせることも、

シンガポールの公立学校に家族で移住して行かせることも難しいけれど、

ここ日本で仕事をしながら、塾に通わせ、中学受験をして、私立中学に通わせることぐらいなら、頑張れば、できる。

 

そう判断して、なんとか歯を食いしばって頑張ってきました。

 

とても、余裕なんてないです。家はいつもしっちゃかめっちゃかです。

 

けれど、息子がこの数年間で、とても大きく成長したと実感しています。(前回書いたように人間としてはまだまだすぎる部分がありますが、それでも。。)

 

家がいつもきれいに整っていなくても、

いつもお母さんがお家にいて美味しい匂いがしていなくても、

お母さん仕事でしょっちゅうどこか行ってて不在でも、

息子が成長してくれたのは、小学校と塾の先生や友達から、たくさんたくさん教えてもらったことがあるからだと思います。

 

自分自身も、独身の時に夢見たお家とはちょっと違うけれど。

あの頃夢にも見なかった、とっても頑張り屋でやる気に満ち溢れた子供達と毎日ワイワイと過ごせて、なかなか刺激的で楽しい毎日です。

 

でも、たまには綺麗なお部屋で映画とか見たいわ〜!そんな日は来るのか・・・