息子のサピ校舎の実績はすでに紙で持って知っていましたが、

SAPIXERという各校舎の実績が出てくるサイトに、ようやくそれぞれの校舎からの合格者数が出てきています。

 

自分はこんな時にも、見るのはまず息子の通う大学附属中・・・

 

筑駒も男子御三家も、すいません興味がなくて・・

 

あえて言えば、息子の附属中のライバル的な系属中や

そもそも〜〜戦で有名なライバル大学とされるあちらの附属中の動向は気になる(人気の程も)ので、チェックします。汗

 

息子の通う附属中は、同じ大学附属の中でも僻地(失礼)にあるからか?男子校だからか?あまり人気が高くはないと言われています。同じ大学の係属中は2校ともなかなか通いやすい大きな駅にあり、校舎も新しく人気がここ数年上がっているそうです。

 

我が家は最初から、係属中には全く興味がなく、そちらの人気が上がっていて唯一の附属中が人気は横ばいなのを、心から感謝して受験期間を過ごしておりました。

気分としては

よかった、みんな気づいていない・・・!

最もこの大学の中枢となるような人材を6年かけて育てることを目指して、大学から教授も普段から授業に来てくれて、大学の国際部の学生たちが交流に来てくれて、大学進学の際は政経や理工に最も多くの推薦をいただけて、高校3年生までに第二外国語の習得をして大学入学後は三つ目の外国語を取るよう知り合いの教授たちから促されるっていうことや、ここで一緒に過ごした学友は卒業してからも棺に入るまで医師だろうが法律家だろうが企業人だろうが芸術家だろうがずっと親友、みたいな熱く濃い人間関係が築けるということを、誰も気づいていないのね・・・!

 

そりゃあ、そうですね。この附属中の魅力は、本当に公式サイトや文化祭などの公開部分だけで伺い知れる部分が非常に少ないです。

受験していて他の学校のサイトなどを見ると、動画や生徒のSNS発信も非常に豊富で、本当に学校内の様子が入学前の小学生親子にも手に取るようにわかるようにされていることもある。

学校紹介のテレビ番組などに積極的に出ていく学校もある。

 

が、この附属中はサイトに出てくる情報は最低限過ぎます。

我が家は息子の祖父が出身者のため、そこからの内部情報で中の人材の多様さや先生の専門性をはじめ、さまざまな魅力を伺いましたが、これ、口コミでそういうことを聞けない人からしたら、「同じ大学附属・係属でこの学校を選ぶメリットがあまり見えない・知ることができない」っていう事態になっていませんか・・・?

 

と、学校広報でもないのに自分は大変心配したものです。

が、とにかく息子の受験期間中は人気が上がってくれるほうが困るので、、、ごめんなさい、、身近な友人たち以外にはそんなことを話すこともありませんでした。(身近な友人たちにはよかったら受けない?素晴らしい学校なんだよ・・とプレゼンしてみたものの、遠いから〜 難しいから〜 うちKの方受けるから〜 ということで誰も受けてはくれませんでした)

 

さて、そんな我が家の第一志望校は、サピ実績で見てみると・・・

 

息子の通っていた校舎からは、合格者は息子1人でした。

最も地理的にその学校を受けたお子さんたちが多いと思われる校舎のいくつかからは、複数の生徒さんが合格していました。

中でも、大変小規模校なのに5名も合格者を出している校舎があり、これには一体何が起きたんだ?とよその出来事ながらとても気になってしまいました。

 

息子の校舎には、その学校の名前を冠にした志望校別コースが設定されていました。

いわゆるW/W学院コース、というものですが、そのコースに通うお子さんは他の海城芝コースや開成コースや麻布コースやKコースに比べて、大変少なかったようです。

たったの12人程度のコースで夏の終わりにスタートをしてから、1人、また1人と減っていったので、最終的には8人ほどになってしまっていました。

その中で何人が息子と同じ学校を2月1日に受けたのかはわかりません。しかし、本当に厳しい厳しい試験だったのだと思います。

 

我が家は何度か、サピ内校舎転校を検討したことがありました。

まさに志望校コースが始まった秋頃のことでした。

息子から、毎週の志望校コースの緊張感がなく、2人以外はみんな後ろの方で喋ってふざけて叱られている、と聞いていました。このSSコースの席次は校舎の中でも合否の判定に直結する部分があるようで、Kのコースなどは講師から「席次で一番前の列にいてくれたら合格できる可能性がかなり高い」とはっきりと言われていたようです。

Wコースは人数が少ないため、席次で一番前の列でも合否はわかりません。ですが、少なくとも授業中の緊張感が足りないような状況でこの貴重なS Sの授業を受けていくということはあまりよろしくないのではないかと思い、数回先生にも相談させていただきました。

先生は息子の様子もよく見ていてくださり、確かに、転校を考えることも理解できます、と言ってくださいましたが、自宅から離れると通う負担が大きくなることや、この時期に校舎をS Sだけでも変更することは可能だけれども、相手の校舎には割とお客さん扱いされる可能性がある、ということを教えてくださいました。

負担を増やしたくなかったこともあり、結局転校は思いとどまりましたが、、、

 

そもそも我が家は志望校がしっかり決まっていたので、早い段階で自分がこの校舎別実績というのをチェックできていたら(それこそ4年生、5年生ごろまでに)、校舎別実績の高いサピ校舎へ通うことを検討していたかもしれません。情報弱者のため、そこは仕方がありませんでした。

 

サピ6年生のラスト半年間のS S授業の密度の濃さ、切磋琢磨する仲間たちとの仲間感はそれほどに重要な意味を持っていると思います。

 

息子のコースではありませんが、Kコースでは違う小学校に通う子達同士がとても結束して、一緒に合格しような、と言い合い、その約束を持ち帰って自宅でも必死に1月1人で頑張っていた、というお母さんの話も聞きました。

 

息子は結局、S Sでは誰とも連絡先も交換せず、仲良い・・と言えるほどにはなれずに終了しました。

試験当日に、実はS Sで同じコースのお友達とそれとも2人、なんと同じ教室と、隣の教室で顔を合わせたそうです。

息子も、その2人ももちろん試験当日なので言葉は交わしませんが、視線を交わして、お互いに確認してうなづいたようです。無言の、お前も頑張れよ、俺も頑張るぞ。そんなやりとり。

あの2人、受かったかなぁ、受かってたら、同じ中学だなぁ、とずっと合格発表後に話していた息子ですが、結果は厳しかったことがわかりました。ただ、優秀なお子さんたちなので、3日試験の係属中の方に合格しているかもしれません。

 

厳しくて長い、朝に吐き気や頭痛を催すほど辛かったS Sの授業を、一緒に乗り越えた仲間たち。

同じように頑張ってきたその仲間たちと同じ中学に行けるわけではないという事実は、その小さな教室で共に頑張ってきた小学生たちにとってとても厳しい現実です。

 

きっと中学に入れば、そんなことは忘れてしまうのかもしれません。

それぞれが入った中学校で、新しい友達がたくさんできて、サピの教室で過ごした小6の日曜日のことなんて、大人になれば覚えていないのかもしれません。

 

それでも、そこで一緒に学んだ友達も、もし将来機会があって話すことができたら、たくさん話したいことがありそうです。

理科の〜〜先生、怖かったよね。社会の〜〜先生、口癖があったよね。国語の〜〜先生、声ちっちゃいよね。算数の〜〜、まじうぜー!

 

なんて話。

息子のサピ校舎はサピの中でも大きくも小さくもないというぐらいの校舎でしたが、筑駒開成をはじめ、本当にたくさん優秀な生徒さんたちがいらしたんだなぁ、と実績を見ながら感心していました。

 

今お子さんがサピに通っていて、これから受験という方は、参考までに一度見てみてもいいかもしれないです。

リアルに、その校舎の実績がこうして隠さず公開されているということが、何よりサピのすごいところだとも思いました。