伴走って、何?横で見てればいいの?

 

程度の認識で、サピに通っている4年間のうちほとんどをただ「あれやった?」の声がけしかせずに(しかも仕事から帰宅した夜遅く)過ごしてきてしまった我が家。

 

最後の最後に、伴走の何たるかを思い知らされたのは、栄東の受験の時にお茶のみをして一緒に帰宅したとある仲良し親子さんの様子を見たことが要因でした。

 

その親子さんは、親御さんも「全部は一緒には解けない」と言いつつも、過去問をざっと見て「これはA問題だけ(基礎)」「この学校はB問題あり」などがパッとわかるぐらいの理解をもってずっと息子さんに伴走されてきたお母さんと、そのお母さんの示す方向に一生懸命走り続けていた息子さん。

 

伴走、が「あれやった?あってた?間違ってた?はいじゃあやり直そう」の声がけぐらいだと思っていた自分には衝撃でした。

社会は時事を一緒に読み込んでおり、試験直前には動揺しない程度に理解している内容を口頭で確認。年号カード、漢字確認のプリントを年末までに数回やり直されてる模様。

理科は生物や植物の知識部分のカードを受験当日までに何周か。

国語は特殊な学校の対策含め、他塾の模試や講座も活用して(つまりサピの休みの日にそちらに行っているので、お休みがほぼない6年生期間だったそう)進められてきている。

算数はもともとよくできるお子さんだったけれど基礎トレは1日も欠かさず、過去問は第一志望校は20年分探してきて取り組んだというから凄いです。

 

このお母様のやり方を実際に見させていただいて、これは・・・!我が家がやっていたのはただの「たまに見にきて口出して帰ってく警察官みたいな人」だけだった・・・!と気付かされました。

 

息子から少し離れる時でも、彼が取り組んでいることとそれについての課題を的確に捉える。

息子についていられる間は、特に本人がやり直したがらない算数難問や社会の知識の反復を一緒に再度取り組む。

 

算数の難問の解法がわからない場合は解説を読みながら(文字通り、親は音読しかできないので、音読して、息子が理解するのを待つ)一緒に向き合う。

 

解けている問題があれば、褒める。

 

褒めつつスラスラできてしまう理科や国語の合間に、難解な算数難問や社会の復習を挟み込む。

あっちこっちのちょこちょこ勉強、の方が息子は集中力がもたせられることがわかったのもこの時期で、3時間ぶっ通しでやった、ということは最後までありませんでした。40分やって20分休憩。30分やって15分休憩。その繰り返しだったように思います

 

やるべきことを4教科それぞれに1週間ごとに見直して親がやることリスト表を作りました。

達成感を出したかったので、やり終わるたびに印をつけたり、シールをつけたり。

塾以外の時間でできることが限られていた5年生あたりからこれをやっておくべきだった、とは思いましたが、最後の最後に集中してそれに取り組めたこの1月のおかげで、息子も悔いなくやり切ることができた、と今でも思い出して話しています。

 

前受け校終了後、本番の2月1日までは体調管理に努めながら、我が家ではサピのSSのテキストから理科社会を全て取り組みました。手をつけていない問題を全て解き、足りない知識を確認し、記述については書いている時間が取りづらかったので口頭で確認しました。口頭でも本人の理解が足りていそうならばOK、もう一歩の場合は資料集などを引っ張り出して一緒に事実や根拠を確認します。

 

理科も社会も膨大にやることがあるので、5年生ごろからこれをやっておけば・・・!とは思ったのですが、

実際には5年生ごろからの時間のほとんどが算数国語にもっていかれていても仕方ないと思います。

そんな中で、最後の最後に学力の押し上げが可能なのは理科社会です。(この時期1ヶ月だけで算数国語、は厳しいのでは?という気がします)算数国語が基礎力が整っていると信じるからこその、ラスト1ヶ月の理科社会の押し上げです。とはいえ模試などもない中、これでいいのか、わからずあまり身になっていない息子の様子を見ると苛立ってしまうこともありました。苛立ちは本人には見せないように、離れて住んでいる祖父母に自分がLINEで愚痴を聞いてもらうことで解消しました。

 

息子曰く、「最後の1ヶ月で、特に社会は偏差値10上がったように感じる。本番の1日からの試験、社会がどれも本当に簡単に感じた」ということです。

我が家は年号の取り組みも遅く、最後の1月に星2までを入れたのですがこれによって脳内で様々な事象の紐付け、並びの確認ができたようでした。(志望校では年代の並び替えが頻出でした)

 

我が家の感想ですが、理科社会はとはいえやるべきことが膨大で、学校によっては「そんな問題出たことない」「聞かれたことない」というような分野や問いも多数、サピでは習ってきます。

もし5年生ごろで志望校が決まっているならば、過去問を親御さんが眺めてみて、それほど5年生段階で算数を削ってしまうくらいの時間をとって理科社会を突き詰めることはしなくてもいいのかもしれないです。

 

某千葉の超難関校なんかは、今年社会が非常に難解だったという情報もありましたので、志望校がそのような学校の場合は注意が必要ですね。。本当に、今の中学受験に向かう小学生とその親たちの負担はかつて(20〜30年前)の比ではないように思います。