栄東中学を息子が受験している間、
ママ友さんと某駅スタバへ。それぞれの息子・娘の朝の様子なんかを話しつつ、この日は2月受験の併願校のネット出願開始日、ということでスマホでポチポチ。
かつての時代の、学校まで募集要項をもらいに行ってそれに書き込んだものをまた提出しに行って〜
なんていう手間暇が省けているのは大変ありがたいのですが、一方で
ネット出願という簡便な手法がスタンダードになっている2024年現在、
まさかあっちもこっちもついでにもしものためにこの日程の裏のこの学校も・・・
なんていう出願を、それはそれは指一本で簡単にできてしまうんです。
「保険出願」的なものを我が家もやってしまうことになるなんて、まだ1月のこの頃は知りませんでした。
予想はチラッとしていたけれど、本当に課金ゲームの最終章?のような感じで、感覚はだいぶ麻痺していました。
ブログやXなどで「出願期間が終わってしまってた・・・!」なんていう恐怖体験を綴ったものを読んだりもしたこともあり
それよりは過剰出願の方がまだいいだろう!なんて、なぜ思ってしまったのか
気づけば、1月2校、2月は9校分の出願をしていました。
20000、25000、30000円というそれぞれの出願料を足すとざっと25万強でしたか。
サピのSS特訓の引き落としなんかで秋頃に受けた衝撃が大きかったので、
それに比べたら2万3万くらい、なんだー!えい、ポチ!本番でケチってどうする!息子の選択肢を確保しておくんだ!
というわけのわからない使命感にかられて、結果、日程の都合上、結果に合わせて受けなかった学校も4校ほどありましたので・・・
ちなみに1月受験の学校や12月受験の学校に、先に入学金を払って席を確保しておいて2月の東京受験に向かうお友達家族も少なくありませんでした。
これは学校によっては25万や30万の入学金をお支払いして、2月に別の学校に合格をいただいてそちらにいくことになったら戻ってこないいわゆる「捨て金」になってしまうものですが、それでも、もしかしたら2月冒頭に風邪をひいて寝込んでしまって全ての試験を受けられなくなるかもしれない。何かがあってメンタルが崩れて全て落ちてしまう結果になるかもしれない。そんな場合でも、これまで何年も頑張ってきて掴み取った一つの席を、お金を払うぐらいでキープして置けるならそうしておいてやりたい、と思うのは親心ではないでしょうか。
この「親心」を利用するような日程の作りがなんとも、受験をさせていただきながらモヤモヤを感じた部分でもありました。何度も試験の形を変えて開催して同じ学校で何度も出願と試験をさせるような方式も、どうやら似たやり方で受験者数が増え大成功していると言われているような学校にはコンサルがついているというような記事も目にして、納得しました。やり方が似ていて、とても受験生親にとっては魅力的な方法で行われているからです。
かくいう我が家も栄東中学も、そして東京受験でもコースや受験方法を増やして受験者数が増えている某中学校も一つ受験させていただいているわけですが。。
栄東中学は特に、私学協会で決められた「東京神奈川は2月1日から、その前に千葉、さらに前に埼玉の中学校」という時期的に埼玉という地の利を得ていることもあり、関東中学受験生が1月の模試がわりに、とばかりに詰めかけるということで全国最多の受験者数の中学校となっているそうです。
この本番の受験の結果を、非常に明快に4教科の点数と総合順位を出して合格不合格を明らかにしてくれるというのは、この時期の受験生親子にとって大変ありがたいことであることに間違いありません。
思ったよりも得意科目が取れていない。
思った以上に苦手科目が伸びている。
などなど、まぁこの一回だけで全方位チェックができているわけはないのですが、本人の感触も含めて今一度一月の見直し重点分野を洗い出すための一つの判断材料になることは確実です。
この頃の受験生親子の精神状態は、まさに「藁にもすがる」ようなものだと思いましたので・・・
我が子の立ち位置、取り戻すべき苦手分野、ここをやっておけば第一志望の中学に合格できる可能性がアップする、というような情報については喉から手が出るほど欲しい毎日を過ごしているのが直前期です。
この時期には普段冷静沈着な親も判断能力を失い、願掛けに出願に他塾講座に個別に家庭教師にそれはそれはやれるもの全てやりたくなるような気にさせられてしまうと思いますが、とはいえやはりやることは変わらないので、できるかぎり事前に1月の直前期の受験する学校と受験しない日の予定のシミュレーションをしておくのが良いかもしれません。
ちなみに我が家は1月栄東受験の後に、非常にゆるくささやかなものではありますがようやく息子にエンジンがかかりました。
これまで、楽しい方楽な方、面白い方へと流されて勉強や暗記やしんどい作業は後回しにしてきた息子ですが、本番が始まったということを感じたのか、合間に休憩や息抜きは挟みつつも、夜も21時台まで断続的にではありますが地道に机に向かうことができるようになりました。
「やるか。」と言って1日に何度も机に向かう。その姿が見れただけでも、もう十分、と思える一瞬があったほど、息子の成長をその背中に感じた日々でした。
とはいえ、遊び好き、楽しみ好きの息子です。30分勉強して、15分レゴブロック。という程度には、自分自身に遊びを許しながらの最後の直前期でした。
ついに、3年生からサピに通いながらもゆるゆると自走を続けたきた息子の、最後のラストスパートがここから始まりました。