悩みの根本を見つける!公認心理師の川島裕子です。
ここでは、主に、アート(主に絵画や色)に表れる無意識のサインを通して心の声に耳を傾け、ご本人の気づかない悩みの元を一緒に探していく事例をご紹介しています。
人間関係に悩むあなたが、明日への道を見つけられますように。
親御さん、保育園や幼稚園の先生、学校の先生たちが、アートを通して子どもたちの心の声に耳を傾けるきっかけになりますように。
一緒にアートに表れるサインについて見ていきましょう。
※ご注意ここでご紹介する事例は、ご本人様や保護者様の許可を得ているのはもちろんですが。作品や、設定等を一部変更して掲載しています。それは、個人が特定されない目的だけでなく、アートがその人の心の一部を映し出すものであるがゆえの配慮です。ご了承ください。
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「お母さんには、
言えない」
子どもたち
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カウンセリングで出会う
思春期の子どもたち。
カウンセリングに来るからには、それなりに本人または周囲に困りがあって来るのですが。
よくあるのは、「友達関係の悩み」「不登校」「自傷行為」などです。
しかし、よくよく子どもの話を聞いていくと、「親子関係」に行きつくことがあります。
私「そっかあ、そのとき、そんな気持ちになったんだね。大変だったね。そのときは、誰か相談できる人はいたの?」
「いなかった。誰にも言えなかったな」
私「学校の先生とか、友達とか、お父さんお母さんは?」
「言えなかった」
私「お母さんにも?」
「う~ん」
こんなやりとりから、子どもが話し始めるのは、
「お母さんには言えない」
ということ。
それを聞いたとき、私はけっこう驚きました。
そんなにつらかったのに、お母さんに言えないって、どういうことだろう???
アートセラピーでは、
お母さんを表すピンクと、自分を表す黄色が描かれていました。
同じ色の系統でもなく、
その二つの距離は、確かに一定の距離を保っているように見えます。
言えない理由についてたずねると、
それぞれにあるようでした。
「お母さん、忙しいから言いにくい」
「言うと、お母さんがどんな反応するのか、怖くて言えない」
「言っても、どうせ『気にするな』としか言われないから、言ってもムダ」
うんうん、なるほどね。
そして、面接の多くは、お母さんたちにも別にお会いするのですが。
そんなお母さんの多くは
「うちは、なんでも話せる関係なんです」
「親子っていうより、友達みたいです。一緒にライブ行ったり、買い物もよく行くし、ときかくよく話します」
と、お子さんから聞く親子像と大きくかけ離れているのです。
どうしてなんでしょう?
この親子のすれ違いは、なぜおきるのか?
この絵の二つの色の距離の感じ方の違いは、なんなのか?
この「友達のような親子」という表現に、そのヒントがあるように思います。
「なんでも話せる」と言うけれど、
「たくさんおしゃべりをする」のと、
「肝心なことを話す」のは、
同じ話すでも、まったく違うことだと思うのです。
友達親子が悪いわけではありませんが、
日常の他愛ないおしゃべりを仲良くしているからと言って、
向き合えているわけではないことに、気づく必要があるのかもしれません。
気づいていないのか?
向き合うことを無意識に避けているのか?
そこにもまた、私たち人の心の深い所に、ちゃんと答えがあるのかもしれません。
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