アートセラピスト&認識セッション士の永池雅子です。

 

アートセラピスト? 認識セッション?

聞きなれない言葉かと思います。

 

 

「今ここのワタシを更新しながら、しなやかに生きていく楽しみや快適さ」

 

こんなコンセプトで、

 

アートを活用したり、無意識と意識を整理していく『認識』というアプローチを用いながら

言語と非言語の仕組みを活用して、

ストレスレスなライフスタイル、企業やチーム作りをご提案させていただいています。

 

こんな活動をして早7年、経ちましたが、

今日は私の過去を振り返りながら何故、わたしが今の活動をするようになったのか、

文章にしてみたいと思っています。

 

セラピストや医療のお仕事、誰かをサポートするお仕事をされている人に読んでいただけたらなぁと思っています。

 

実はわたし、こんな風に人助けをするようになったのは、

ちょっとした家族背景が理由になっています。

(※ちょっと重たい話も出てくるかもしれませんが、ご容赦くださいね!)

 

私の家族は両親と兄と弟の5人家族でした。

どこにでもある普通の家族、、

というわけでもなく、

ちょっとハードな小学生時代を過ごしています。

 

その理由は兄の存在。

 

小学生の時代から多動気味で落ち着きのなかった兄。

その落ち着きのなさがエスカレートとしたときに家族に対して暴力的になることも。

当事、小学生だったわたしも殺されそうになったこともあります。

 

いつも兄の存在を意識しながら生きる生活。

兄から振るわれる暴力に怯えながら過ごしていたある時、我が家にさらなる異変がおきました。

 

兄が突然、幻聴や幻覚にさいなまれるようになり、病気であると診断されたのです。

同じ家に住む人が会話できなくなってしまう。

同じ家族であるのにどうすることもできない無力感。

 

兄の病状に家族全体が振り回されながら、

我慢し受け容れる他ないと、わたしは決意し学生生活を送っていました。

 

そんな兄と向き合いながら生きてきましたから、

病気とはなんだろう、人間とはなんだろう、心とはなんだろう、

理不尽な現実に対して

そんな本質的な問いを持つようになりました。

 

しかし、ある時に悲劇がおきたのです。

幻聴につかまれた兄が家族に心中をはかろうと暴行し、

両親が亡くなり、わたしにも両腕の神経まで切るような、一生消えない傷が残ることになりました。

 

新聞でも事件として報道をされ、

わたしの体にも心に強烈なトラウマを残し、

人間に対する不信とともに、

生き残ってしまった自分は

失われた命にふさわしい生き方をしなければならない、

そんな十字架を背負うことになったのです。

 

 

こんなわたしの想いとは裏腹に世間からは差別の目にさらされ、

就職もままならなかったり、

住居すら借りられなかったりと、

日本人に対する嫌悪感を蓄積しながら、

もどかしい想いを蓄積してきました。

 

人を救いたいけど、人への強烈な諦めもある。

愛憎の心が強烈に刻まれたことは、

わたしがこうして誰かのためになりたいと仕事をしているひとつのルーツかも知れません。

 

中学、高校時代から美術が好きだったわたしは、

デザイナーとして活動をするようになりました。

 

兄の事件で両腕の神経を切られたあと、アートを形にするなかで感じられた高揚感。

人間の尊厳はここにあると、

アートやデザインの世界で生きることを決め、

個展の開催や表現の世界を模索してきました。

 

そんなある時、わたしの人生の転機になる出会いがありました。

様々な方とともにお仕事をするなかで、

ある時期にともに活動をしていたビジネスパートナーの方がおり、

その方との関係性がおかしくなるときがありました。

 

相手に合わせて役に立つ自分であろうとするうちに、

相手がどんどん要求がエスカレートしていってしまうというもの。

 

なんだか、おんなじような関係が多いよな~

とうっすら感じていたときに

あるスピリチュアルのイベントに出展していた女性と出会う機会がありました。

 

その女性はほかの方とは違って一本の筋が通っているような、

地に足のついたかたでした。

 

この方の背景には何があるんだろう?

そんな興味が出てお話をしたときに、

紹介されたのが『認識技術 nTech』でした。

 

認識技術と出会うことで、わたしのなかで大きく整理されることがありました。

自分が役にたたなければならない。

生き残ってしまったことにふさわしい生き方をしなければならない。

 

この心の動きは

家族が亡くなり、決断をしたときよりも

もっと小さいときから決断をした、わたしの無意識のエンジンの延長にあったことがわかったのです。

 

そしてそこには自分のことは置いておいて、

必死に相手のために頑張り続ける小さいわたしがいました。

 

この小さい私の決めつけられたイメージ。

このわたしの考えがどのように生まれるのか?

人間の脳がどのように働いているのか?

 

その仕組みと、

宇宙が生まれる根源とが、

一直線につながったとき、

 

小さい頃に決断したわたしのイメージが観念の思い込みであったことが納得し、

音もなくすーっと壊れていったのです。

 

すると、頑張ってきた自分の肩から荷が下りて、

その力を最大に活かすそんな生き方ができるようになりました。

 

そして、もうひとつ大きくイメージが変わったことが「日本人」対してのイメージでした。

この技術を通して、私たちの無意識には

時代や集団、国家や民族の影響があることを理解しました。

 

日本がどんな脈絡で今の日本のようになり、

これからどんな日本になっていくのか?

人間の心の構造と同じように見てみれば、

日本人のことがよくわかり、今まで自分が見えなかった日本がよく見えるようになったのです。

 

この話はまた詳しく書いてみたいと思いますね。

今では、この認識というアプローチとアートの世界をミックスしながら、

創造力を育てながら自らを更新していく

そんな楽しみと可能性をお伝えするようになりました。

 

そこには頑張るわたしはいません。

いつも自然体でありのままでいられるようになりました。

 

セラピストや医療お仕事など、

誰かをサポートする仕事をしていらっしゃる方のなかには、ついお相手を思うあまり、

自分のことが二の次になってしまうことが多いかもしれません。

 

それは自分を大切にする時間をとるとか、単純な話ではありません。

自分の無意識に自分を大事にできず、

傷つけてしまう構造が隠れていることがわかって、

そこから自由になって新しい自分を結び直したとき、

そこには無限の可能性がまっています。

是非、そんな出会いを皆様としたいと思っております。

 

セッションやお問い合わせはこちらまでご連絡ください。

(Artとcomでココロ咲かす『ルネ・アート』)