アート表現は単に好きな人が楽しむ範囲を越えて、大きな可能性を秘めています。
お食事も命を繋ぐレベルから未来の生き方を創るレベルまであるように、
心のメカニズム理解を通すことで、より深く広い、健康的な生き方へと繋がります。

このようなお仕事をするようになった、私自身の背景を簡単に伝えさせていただきます。
学習障害か何かであったと考えられる兄弟がいたこともあったのでしょうか、
私の両親は意志を尊重し、1人の人として子供を尊重した子育てをしてくれました。
その影響もあり、現在の資本主義的な学校教育のあり方に、問題意識を持った子供でした。
私自身はおとなしく、表現ベタな傾向で、手を動かし何かを創ることが好きだったので、
その後、大学進学時に進路を決める際に美術教育を選択しました。
集合的な無意識領域にアプローチできる人になることが、現在の突破口になるのではと考えてのことでした。
しかし、その学生時代に腕の神経を切断する事故にあい、利き腕に損傷が残ります。
さらに両親を失うという絶望感の中、リハビリ室で描く行為が、
内面からの喜びの感情を呼び覚まし、自らを感じ、生きる実感と希望を取り戻しました。
芸術が本来持つ力との出会いでもあり、私に変わらぬ確信と意志をくれた再出発の瞬間でもありました。

その後、生命活動より深い、認識の変化を可能にする観術教育と出会い、
さらに芸術療法(臨床美術・アートセラピー)で開かれた表現の可能性に出会いました。
現在は、心のメカニズムと繋げたアートセラピーを提供し、
おひとり、おひとりの可能性が開かれること、心の健康を創るために活動しております。

貴方の変化は全ての始まり。皆さまとの出会いを心から願っております。

Rena-Art(ルネアート)代表 永池雅子