I・K・D・O次元の狭間研究所〜「文芸作品との狭間の研究」

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自分の作った詩、小説を公開するブログです。
尚、不定期更新です。

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「…一つ聞かせろ。」

「何でしょうか?夜霧様?」

「お前はわしを狙う忍で、だからわしは木にくくりつけられておるのだろ?」

「…はい、そうですよ?清康様の命令ですので、縛らせていただいてます♪」

「清康…三河のあやつか…。と言うことは、お前が噂の…」

「はい、服部桜鼠半蔵(はっとりさくらねずはんぞう)です。…忍は名乗らないのが普通なんですが、夜霧様だけ特別ですよ?」

そう言ってくる可憐な少女の髪は両サイドでくくられており、服装はピンク中心で目立つので、普通忍者には見えないだろう。しかも体重も軽く、髪からもいい匂いがする。…何故わかるのかと言うと…

「…じゃあ、お主は何故、わしの膝の上に座っているんだ?」

そう、この可憐な少女は現在、木にくくりつけられている夜霧の膝の上に座っているのであった。

「だってー、夜霧様かっこいいじゃないですかー!いわゆる、一目惚れってやつー?」

「…でも、お主は敵…だよな?」

「はい、だから、清康様がいらっしゃったら、四肢をバラバラにしたあと、私が介護してあげますよ?」

夜霧の額に冷や汗が吹き出した。