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皆様こんにちは
今回で11話目です
ついに最終話
前作はこちら
これからどんどん増えてくので、1話目のリンクだけを貼っていきますことをご了承ください<(_ _)>
タイトルは『シエラの物語』
この物語はある女性の過去世のお話となっています
シエラという女性の人生のほんの一部ではありますが、彼女の人生を共有していただけたら幸いです
それではお楽しみください
エピローグ
大地の丘をかけ上がっていくレオを微笑ましく見つめながら、シエラもゆっくりと丘へと上がっていく。
リリーの墓所の前に立つと、一足早く着いていたレオが小さな花束を手向けていた。
シエラも手持ちの籠の中からリリーが好きだった焼き菓子をそっと置く。
「リリーはここから僕たちのことを見守ってくれているんでしょう?」
「ええそうよ。ここは見晴らしが良いから、レオが何をやっているのかよーく見えてるわよ。」
「うえ~っ。リリーは怒ると怖かったけど、いつも僕に絵本を読んでくれた。お薬のこともたくさん教えてくれた。お薬のことは難しくてよくわからなかったけど・・」
「ふふ・・・そうね。リリーはレオのことが大好きだった。」
「僕もリリーのこと、大好きだったよ!」
「ええ。知ってる。ママ、少しだけやきもち焼いちゃうときあったもの。」
「え?そうなの?安心して!僕が一番好きなのはママだよ!ママが大好きだよ!!」
「ふふふ。ありがとう。ママもレオのこと、大好きよ。」
あれから5年。シエラとレオ、そしてフローラの3人はキリーナの街で平和に暮らしている。
リリーの火あぶりの処刑後、魔女狩りそのものに疑問を持つ人が増え、更に科学技術の進歩で魔女の存在そのものが疑問視されたことにより、魔女狩りは急速に衰退していったのだ。
今ではキリーナの街で薬草から薬を作り、生活している。
ねえリリー、今はあの頃のリリーには想像できない世界になってるのよ。もう魔女狩りなんてものはない。私たち、ちゃんと人間として暮らしているの。堂々と。リリーが残してくれたあの言葉たち。あの言葉は私だけではなく、他の人たちの心にも響いたんだわ。リリーが世界を動かしたのよ。私はそう信じてる。リリー、ありがとう。あなたに出会えて本当に良かった。私たちを、レオを守ってくれてありがとう。
胸に手を当ててリリーへの感謝を伝えたシエラは
「リリー、悪いけどこれからも私たちのこと見守ってね。私はレオとフローラと力を合わせて、しっかりと前を向いて生きて行くわ。リリー、あなたの分も。あなたのためにも。」
と声を張り上げた。
あまりの大きな声にレオは
「うわっびっくりした。ママったら突然大きな声を出すんだもの。」
「あはは、ごめんね。大きな声出したらお腹空いちゃった。そろそろお昼ご飯にしましょうか。」
「うん!ここでリリーと3人でお昼ご飯だね。」
「そうね。フローラがいないのは残念だけど、せっかくだから楽しみましょ。」
「おばあちゃんにも同じお弁当置いてきてるから大丈夫。きっと今頃食べてるよ!」
「そうね。さ、食べましょう!」
「うん。いただきまーす!」
大地の丘には柔らかな風が吹いている。
お弁当を広げる2人の笑い声が響く。
一瞬、まるで青嵐のような風が丘を吹き抜けていき、シエラの髪が風に巻き上げられたその時、シエラの耳にどこからともなく声が聴こえた。
「ありがとう。大好きよ。」
シエラは辺りを見回したがレオ以外誰の姿も見えない。
シエラの頬に一筋の涙が流れ、シエラは小声で「私も大好きよ」と呟いた。
~完~
これで『シエラの物語』は終わりです
最後まで読んでくれてありがとうございました
また他の物語を紡いでいく機会がありました時はこの場で発表してくと思いますので
その時に楽しんでいただけたら幸いです
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