呼吸が浅くなると、
身体は静かに緊張していく。
巡りを整えながら、
本来の感覚へ戻る時間を大切にしています。
25年ほど前、
私は痩せる薬を飲んだことがあります。
ママ友から「効果がすごいのよ!」と譲ってもらったものでした。
結婚前から、
日本のダイエットサプリを飲んでも
あまり変化が出ないタイプだったので、
海外のものなら、
今までより効くのかな。
そのくらいの軽い気持ちでした。
でも、飲んで少し経った頃、
今まで経験したことのないほど
心臓がバクバクし始めました。
吐き気が出て、
身体が震えて、
しばらく床に倒れたまま動けませんでした。
「あぁ、このまま死ぬのかな」
本当にそう思いました。
その時の私は、
痩せたかった。
綺麗になりたかった。
でも今思うと、
身体を大切にしたかったのではなく、
自分の身体から逃げたかったのかもしれません。
体重を落とすこと。
細くなること。
早く変わること。
そのことばかり考えて、
身体がどう感じているかを
見ないフリをした。
今、身体に触れる仕事をしていて思います。
痩せることと、
身体が整うことは違う。
体重が落ちても、
背中が硬いまま。
呼吸が浅いまま。
首肩が抜けないまま。
お腹に力が入らないまま。
それでは、
身体は安心して生きられません。
もちろん、私は薬を否定したいわけではありません。
医療が必要な人もいます。
ただ、
「痩せれば解決する」
と思い込んでしまうほど、
女性は自分の身体に厳しくなってしまうことがある。
だからこそ私は、
体重だけではなく、
その人の身体がちゃんと休めているか。
支えられているか。
呼吸できているか。
そこを見たいと思っています。
痩せる身体ではなく、
生きられる身体へ。
細くなることより、
戻れる身体へ。
私はそこを整えたい。

