レム姫の小説+α -32ページ目

レム姫の小説+α

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あれ、なんで私、日光にいるの――――。
そう思った瞬間、部屋のドアが勢い良く開いた。
私はその音にビックリしてしまい、わーっ、と大きな声を出してしまった。
「……どうしたの?玲美」
私の興奮が収まったのを見計らって、大親友の奈那子が言った。
「えへへ、いきなりドアが開いたから、ビックリしちゃって」
私が悪びれた様に言うと、奈那子は昔から変わってないなぁ、と苦笑する。
そう、奈那子は幼稚園からの幼馴染みで、家も近所だから、仲が良いんだ。
「ってか」
また口を開く奈那子。
口数が多いのは、奈那子だって昔っから変わってないじゃん――――。
そう思って一人、苦笑した私は余計不審そうな顔をされた。
「あのさ、苦笑してるのは良いとして、なんでアルバムなんて持ってんの?」
あっ……、しまった。
「不要物持ち込み禁止、でしょ」
奈那子はニヤニヤしながら畳み掛ける。
「いや……、なんでだろうね。持ってきたつもりなかったんだけどなぁ……」
と私はいかにも嘘っぽい嘘をつく。
すると奈那子は親指を立てて唇に当てた。
「今回は、大親友って事でチクるのはやめとくよ、だから、鞄に入れときな」
ありがとう、と私は言い、すぐに洋服が入っているトランクの奥深くにアルバムを押し込んだ。
「あっ、じゃあさ――――」
奈那子がまた喋り出した瞬間、私の視界が真っ白に輝いた。

――――んっ……。
私は目を開ける。
するとそこは自分の家の押し入れの前だった。
あれ……、奈那子は、日光は?
またぼーっと考える。
そして私は一つの考えが閃いた。
私は、タイムスリップが出来るんじゃないか――――。
そして私はまたアルバムをペラペラと捲る。
『小学校、3年生、運動会!!』
と書いてあるメモの上には、緊張した面持ちの私。
――――これ、なんの競技だっけ……?
まぁ、いっかと思い、写真を食い入る様に見る。
――――が、周りの景色が変わることが無く、タイムスリップしなかった。
……わかった。
私のタイムスリップは、『記憶が鮮明に残っている過去に戻れる』んだ。