……。
昨日、ずっと考えた。
これって、恋なのかな、って。
ただ私が異性とあまり遊んだ事が無いからドキドキするのか。
私にはわからない。
……けど、まぁまずカラオケを楽しもう。
「中田~! 藍田~!」
joysoundの前で愛美ちゃんと待っていると升井くんが寛治と一緒に手を振った。
私達は手を振り返した。
「遅れてごめんなっ」
ちょっと焦り気味の升井くん。
「いいよいいよ、大丈夫!」
愛美ちゃんが笑顔で許す。
「んじゃ、早く入ろうぜ」
寛治が急かし、私達は店内へ入った。
「だっれっも嫌いたくないからぁ~♪」
升井くんの歌のレパートリーは豊富で、しかも歌が上手。
だから私も負けじと歌うし、寛治も上手、愛美ちゃんも女の子らしい声で歌い上げる。
皆が皆、楽しんで歌い続けた。
「はぁ~っ! 楽しかったねっ!」
愛美ちゃんが満面の笑みを浮かべながら言う。
「なっ! また行こーぜ!!」
寛治もニコニコだ。
「私も沢山歌えたし」
「中田歌上手かったよ!」
升井くんが私に言ってくれた。
「本当!?」
「ほんとほんと。 歌い方が上手だった。 誰かに教えてもらったの?」
「うん、緒李恵ちゃんから」
私の歌い方は、実は緒李恵ちゃんから教えてもらった。
緒李恵ちゃん、親が音楽の道を進んだ人だから、少しはわかるみたい。
だから私も教えてもらったんだ。
「へぇ~。 柴山か……」
升井くんは少し考えるような表情を浮かべ、ありがとう、と言った。
「じゃあ、今日はありがとう!!」
愛美ちゃんの一言で私達は解散した。