レム姫の小説+α -14ページ目

レム姫の小説+α

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もう何度行ったかわからない……。
そんな場所のはずなのに、今日はそんな風には思えなかった。
清美は、いる。
のに、なぜかここには何も無いような――――。
そんな感じだ。

俺は唾をごくりと飲み、清美の家のチャイムを鳴らす。
そして長く感じたが、せいぜい2分程度だろう。
それぐらいたってから、控えめにドアが開いた。
少し開けたドアから顔を出すのは清美。
少し心配そうな面持ちだ。
「夏生くん……」
それだけ言うと黙り込む。
「なぁ、清美。菓子持って来たからさ、食わないか?」
こんな事になるのを予想して菓子を持って来たんだ。
たっぷり二呼吸空けて清美は呟く。
「……うん、食べよ」