リンネを撃退し、イグニスに戻る事になった僕達。
今やっと、デザカンを通過中だ。
「来た道を引き返すってなぁ」
海羅が退屈そうに言う。
「だって海の方からはどこにも行けないんだから、イグニスから西に行くしか……」
イグニスの西……。
「織江、イグニスの西って、確か死の荒野だっけ?」
うん、と頷いた織江とは反対に海羅は焦りだした。
「マジで!?名前的に行きたくねぇよ……」
「「だよね……」」
僕と織江の声がハモる。
ちょっとの事だが、僕はそれだけで嬉しくなる。
「でもしょうがないか、行かないと」
織江が言う。
海羅はえぇー、と声を出した。
「あのさぁ、他の道無いの……?」
「だってさ、他の道は名前がわかんないでしょ?死の荒野より危ない感じのもある可能性があるんだよ」
そうだよな……、と海羅が声を出す。
「じゃあ行こうよ」
僕が言う。
織江と海羅は頷いた。