33 | レム姫の小説+α

レム姫の小説+α

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その女性は、空中にいながら口を開いた。
「あぁ……、君達かぁ。私のザグルちゃんを殺してくれたのは」
すると上から先の尖った氷柱が降ってきた。
「呼び出すは何もかも熱する炎……」
僕は魔法で氷柱を溶かした。
女性は地面に足をつけた。
「へぇー、私の氷柱を溶かすくらい強い炎を使えるんだぁ。……私はリンネ。楽しませてねっ」
「叶多、海羅、アタシに魔力を!!」
僕と海羅は織江に魔力を送った。
「呼び出すは闇を切り裂く聖なる獣……ヴェガ!!」
強い光を放ちながら、白きペガサス、ヴェガが召喚された。
織江はヴェガの上に乗りながら、魔法の詠唱を開始。
僕と海羅は息を揃え、リンネとの間合いを詰めていく。
リンネは大きな氷の塊を放ってくる。
僕がリンネを剣で斬りつけ、海羅の槍がリンネの氷を砕いた。
「いけっ織江、ヴェガ!!」
僕の掛け声と共に、織江が竜巻を、ヴェガが三日月の光を放った。
リンネはそれに当たり、呆気なく倒れた。
「勝ったのか……」
僕が不思議に思い、呟く。
だがそれはこの部屋に響くだけだった。
織江はこの部屋を調べ始めた。
「何もないね……」
織江が言ったとたん、ヴェガの鳴き声がした。
「ヴェガっ」
織江はヴェガの方へ走っていった。
ヴェガは金色の血を流しながら消えた。
ヒュンッ。
何かが飛ぶ音がし、それと同時に腹に強烈な痛みを感じた。
見ると氷柱が刺さっている。
脇腹だから死なないな……。
織江は痛みのあまり、倒れている。
「アハハッ、不様ね」
リンネが部屋の入口に立っていた。
海羅は――――。
僕は海羅の方を見る。
海羅は氷柱には当たっていないが、目を閉じている。
どうして――――。
(「叶多、聞こえるか」)
海羅の声が頭の中に響く。
(「織江には言った、俺に魔力を送ってくれ」)
僕は返事の代わりに海羅に魔力を送った。
「……呼び出すは聖なる海流を操る獣……ポラリス」
海羅が呪文を唱えると、海羅の槍が青く光、5m程の巨大な龍が現れた。