青い骨
著者:吉村昭
出版社:五月書房
表題作含めた、「死体」「さよと僕たち」「青い骨」「白い虹」「白衣」「墓地の賑い」、6編の短編集。
タイトルに惹かれて図書館で借りてきた一冊。
骨好きなので。
骨の器官としての秀逸さ・機能美とフォルムの滑らかな美しさ……ここで語るべきことではないですね、失礼。
この一冊の全篇に共通するのは喪失感。
キーワードは結核、轢死、儚い命、強かな精神、といったところでしょうか。
「小説を書く」ということにとても真摯だという印象を受けました。
内容的に、読んだタイミングも合って、ちょっと、重く感じた。