珍しいタイプの探偵の話とも言えるが、読後、残った印象では「夫婦」や、「父と息子」の絆と「男」の意地。
私立探偵二人組の一方、眠り猫こと元刑事の仁賀は、見た目冴えないけど魅力的なおじさん。
花村萬月氏の作に多々見られるタイプ。他方、元やくざの長田は、クールだ。
対して、ヒロイン村上冴子のインパクト薄。
ラストも、物足りなさが否めない。
起承転結でいうと、起、承、転、までイイ感じなのに、結、でちょっと薄めすぎたカルピスみたいな味になってるカンジ。
…でも、花村萬月著作の他のが面白かったから物足りない気がするのかも。
私的評価:☆☆
眠り猫
著者:花村萬月
出版社:新潮社