肝線維化の進行は、血小板の数が指標になります

では、どうしてそうなるのかというのを整理してみました。


1ウイルスに感染した肝細胞が破壊される(肝炎)
 ↓
2壊れた後は、コラーゲン繊維により埋められる(肝線維化)
 ↓
3肝内の血液の流れが悪くなる
 ↓
4門脈(脾臓・胃・小腸などから肝臓に向かう血管)の圧が高くなる
 ↓
5脾静脈の圧が高くなる
 ↓
6脾臓のうっ血が起こる
 ↓
7脾臓が肥大する(脾腫)
 ↓
8脾臓に血小板が取り込まれる(脾機能亢進症・門脈亢進症)
 ↓
9血中での血小板数が低下する


さらに


1ウイルスに感染した肝細胞が破壊される(肝炎)
 ↓
2壊れた後は、コラーゲン繊維により埋められる(肝線維化)
 ↓
3肝機能が低下する
 ↓
4トロンボポエチン(血小板の産生を促進する物質)が減少する
 ↓
5血中での血小板数が低下する


このダブル効果によって、血小板数が低下するのです

ちなみに、脾臓は血小板の貯蔵庫であり、血小板の1/3を貯蔵しているそうです。