Tiuu tiuu tiuu tiuu,
Spe tiu zqua
Tio Tio tio tio tio tio tia
Quito quito quito quito
Zquo zquo zquo zquo;
Tzü tzü tzü tzü tzü tzü tzü tzü tzützi … by詩人メーリケ
作家ローベルト・ムージルの短篇小説「クロウタドリ」は、深夜、夢見心地のときにベルリンのアス ファルトジャングルでナイチンゲールの声を耳にしたところから、人生が大きく変る男の話がある。小夜鳴き鳥という優雅な名前でも呼ばれるこの鳥の、夜に声を響かせるナイチンゲール。
『それはナイチンゲールなんか じゃなくて、黒つぐみ(Amsel)だった・・・。黒つぐみはほかの鳥たちをまねるのである-』とあった。噤みではないということだな。
マザーグースにも、アガサ・クリスティにもでてくるらしい鶫。
ドイツでは、Amselの鳴き声
が聞こえてくると、春だという。日本では、クロウタドリともいう。黒鶫のことだ。成鳥のオスは、漆黒の鳥。メスの体は濃い茶色。
さえずりは'tchook,tchook'で、ねぐらへ行くとき、モビングのときには'pink, pink'と鳴き、警戒時は'tsee'と鳴くという。
冒頭の詩は、つぐみのさえずりを録音して書かれたもの。日本では、ピュピュルリ、ピュルリリリリ、ピュルピュルリリリピュルリリリと聞こえてくる。

- R. Musil Die Schwarmer
ローベルト ムージル ムージル著作集 (第8巻)
ローベルト ムージル, 川村 二郎 三人の女・黒つぐみ
Robert Musil, 田島 範男, 水藤 龍彦, 長谷川 淳基 日記・エッセイ・書簡