・バウハウス博物館/ワイマール、デッサウ(1996年登録)
世界初の工業デザインスクールとしてグロピウスが1919年にワイマールに設立し、その後ナチスの迫害により、デッサウへ移転。
ワイマールにあるバウハウス博物館では、1919年から25年までのバウハウス初期時代の歴史を物語る展示物が500点ほどあり、デッサウには教授用実験住宅マイスターハウスやバウハウス校舎が見学できる。
画像は、ワイマールのバウハウス博物館。
「バウハウス 」は独逸語で「建築の家」を意味する。

デッサウの校舎では、黒に塗装された細かいスティールフレームのガラスのカーテンウォールからも、面と線、透過・不透過、光沢・不光沢といった対比を2つの異素材から認識することができる。
ナチスによって1933年に閉鎖されるまでの14年間、工芸・写真・デザイン等を含む建築を、合理主義的・機能主義的な芸術へのアプローチとして存在した。
マイスター制度の師弟(レーリング)・職人(ゲゼレ)・親方(マイスター)という区分は、学校組織というよりも、職人芸術家の一つの社会組織だ。
「完璧な建物が視覚芸術の究極的目標である。-- 建築家、画家、彫刻家はもう一度、複合体としての建物の本質を認識しなければいけない。そのときはじめて、かれら の作品にはサロン芸術で失われてしまった、あの構築的感覚が充満するであろう」 -はじめのバウハウス宣言-