休刊日
今朝、テレビで、新聞はお休みでーすと言っていたので
のそのそ起きてきた夫に
「今日、休刊日らしいよ。」というと
「な・・・なんで??」
「いや・・・なんでって・・・・知らないよ」
「・・・・・・・」
「さっきテレビで言ってたよ。新聞はお休みですって」
「あー 新聞ね。びっくりした。休肝日かと思った」
・・・・・・・バカ。
なんで、あんたの休肝日を全国ネットでお茶の間の皆さんにお届けせなあかんねーん!!!
ついつい、関西弁がでてしまいました。
休刊日と聞くと、いまだに「らっきー」と心躍るのは私だけだろうか。
だってさ、飛行機の中では新聞をたたまなきゃいけないわけよ。
それも 朝一の便になると、まっさら、ぴんぴんに張った新聞がデーンと何十部も一番前の席に置いてあって・・・・・
自分達のポジションのチェック(救命胴衣はあるか、変なもんはないかとかね)
が終ったら、無言でえっちら おっちら たたむわけ。
仲の良い先輩とご一緒だと、「うわっ ○○、結婚だって」
「え~ ほんとですか!!」lってなやりとりもあるけど。
だいたい もくもくとたたみます。
しかもちびちゃい飛行機だと、なんだかんだで(何かはご想像におまかせ)
一人で全部たたむハメになったりします。
かなり重いし、しんどい。
たたんだら、今度はいい感じにボーディングブリッジやギャレーに並べてセット。
終ったら、手は真っ黒くろすけ
で時間がないと、すぐ搭乗がはじまっちゃって、
手を拭く間もなく、Welcome on board
そのまま手荷物を入れる上の棚を閉めるので
よーく見るとたまに黒い指のあとが・・・・
(イケナイ子の例だから、みんなはマネしないでね)
まぁそんなこんなで 朝一はとっても大変なんだけど
一番苦労するのはサラリーマンの皆様による、
必殺「新聞」「新聞」攻撃。
ビジネス路線だと、やはり日経新聞が人気。
やはり社会の第一線で働くオトコとしては欠かせないアイテムよね。
でも、人気?すぎて20人以上日経待ちの時もあった。
乗りなれてる人だと、ギャレーをチェックして、読みたい新聞がなかったら
「日経」といって、チケットの半券の座席ナンバーをCAに見せながら
通路を歩いていく。
忘れないように 私はメモる
するとまた 「日経」といって、半券を見せながら一人去っていく・・・
半券が 水戸黄門の印籠に見えてくる。
まぁ、頼まれることはいいんだけど
たった45分のフライトで(例えば東京ー大阪)、満々席。
サービスもしつつ、新聞を探す。
お客様はこれからお仕事 ばっちりスーツ
急ぎすぎて、飲み物が あ~れ~ お洋服に・・・なんてご法度。
だから丁寧かつ迅速にサービスを進めつつ
読み終わった新聞はないか、シートポケットチェック。
すると「これ、読み終わったよ」と日経をわたしてくれるジェントルマンが・・・
でもほとんど、ドアクローズか離陸、上昇、ベルトサインオフの間にちゃちゃっと読んで寝てしまう方が多い・・・・。
それから 頼んどいて、寝てしまう人
そういうときは、そーっとシートポケットに挿します。
いいんですよ、寝ても。だって朝早いもん。仕方ないよ。
でも でも でも。
あとの方にまわらなくなっちゃうじゃーん!!
こういう方が多く、これは後の人にまでお届けできないと判断した場合は
サービスの時、一言。
一生懸命探しておりますが、なかなか読み終わった方がいらっしゃらなくて・・
申し訳ございません。(うるうる)
あとお客様の前に○人待ってらっしゃる方がいて・・・
お持ちできない場合もございます。
申し訳ございません。(きらきら)
というような内容の 言い訳、いえいえ現状をお伝えしておくと
後でめんどうな事にならないので。
これでお持ちできればパーフェクト
結局お持ちできなくて、着陸前に起きてらっしゃった場合は謝罪。
途中経過をご報告しているので、「あ~ いいよ。大丈夫」とほとんどの方が言ってくださいます。
お持ちできなくて、さらに着陸前に寝てしまわれた方。
この方も 事情はご存知なので、
目の前になければ(あぁ・・やっぱりなかったんだ)と納得。
事前にあやまってあるので モンダイ無し!
と、これで1便終ります
やれやれ、今日も日経の嵐だったねぇ~なんていいながら
忘れ物がないかチェックするため、一席一席見ていくと・・・・・・
ぐちゃぐちゃの新聞
(今朝あんだけぴんぴんだったのに)
しわくちゃの新聞
(どう読んだら、こんなにシワシワになるんだろう・・・・)
なぜか切り刻まれた新聞
(どの記事をスクラップしたんだ?!)
はじっこになんかメモってある新聞
(メモ帳なら機内にあるから言ってよ~)
さらには、床にしかれた新聞
(ねぇ・・・・、靴脱いで この上に乗せたでしょ)
一緒に働く仲間達が無残な姿に・・・・
1便目よりさらに戦士達の数は減り、さらに大変な2便目となるのです・・・。
と、こういうわずらわしいことから開放されるので
休刊日大好きっ子になってしまったのでした。