日銀が公開した「金融システムレポート」によると、日本の地銀の利益率は、欧州の半分程度となっているらしい。
理由として挙げられていたのは、
コスト面では、
・人材流動性が低く仕事量あたりの人数が多過ぎること
売上面では、
・金利ビジネスに依存したなかで金利が下がっていること
・狭い国土に同じような地銀が乱立して差別化できていないこと
本当にそれだけが理由なのか、その他の背景仮説を考える。
<地理的な問題>
地銀が事業を展開しているのが、主に地方だとしたら、過疎化が進み都心に人口が集中していく流れのなかで、むしろ人は減っていくとも考えられる。地銀が、都心に進出している面もあるだろうから、都心と地方での人材の適切な配置ができていないのかも知れない。クライアントとなる企業はどんどん都心に出ていくが、地銀に就職する人は、あくまで地方で働きたい人たちであり、地方で仕事が減るなかでも、地方に残り続けてしまっているのか。そうなると、単に人事機能を強めるだけでは解決しない。クライアント企業たちを地方に呼び戻すか、地方の職員が遠隔で都心のクライアントと話ができるようにするなどが必要。でも、金融機能は、場所に依らず提供できる機能のはずなので、ここは進化の余地が残されているかも知れない。
<制度的な問題>
評価基準が成果主義でないことも原因かも知れない。地銀には、公務員的なイメージがあり、成果を出さなくてもノンビリ仕事ができてしまうから、結果として生産性が低くなっているのかも知れない。
<文化的な問題>
無尽蔵に働き続ける文化も、生産性を下げている原因と思われる。