恋をしていれば、誰だって不安や寂しさは感じるもので、その苦しみを純粋に歌っている歌だから大好き。
そしてこの歌は、"僕"と"君"が依存しあっている関係の中で、"君"が離れて行こうとしたりだとか、浮気などをしちゃったりだとか、そういうお話しだと勝手に思っています。本当はそこまで複雑な歌ではないんだろうけど…。
以下解釈です。
寂しい夜と淋しい僕で
気が付けば世界は二人きり
気が付けば世界は二人きり
(夜、静かな中、部屋には二人でいるのに自分一人しかいないみたいに淋しくて、そんな淋しい僕と寂しい夜で、嗚呼、もう世界は二人きりなんだ。)
せっかくだから仲良くしようか
どっちが多く泣けるか勝負しようか
どっちが多く泣けるか勝負しようか
(折角なんだから最後に話し合おう。愛し合おう。きっと僕も君も泣いてしまうよね。どっちが多く泣けるんだろう。)
ねえ、思うんだ
君なんていなくても
僕は生きて逝けるかもしれない
ねえ 思うんだ
僕なんていなくても
君は生きて生きて生きて
愛 think so,
君なんていなくても
僕は生きて逝けるかもしれない
ねえ 思うんだ
僕なんていなくても
君は生きて生きて生きて
愛 think so,
(僕は君の事大好きだけど、君がいなくなってしまったとしてもきっと生きて死んでいけてしまうんだろう。そして君も、僕なんて居なくてもきっと生きていけるんだ。だから、生きて。そうやって相手の事を思う、これが愛、そうでしょう。)
あと3時間の付き合い 最後までよろしくね
ダメな僕を 朝日とやらが映し出す時まで
ダメな僕を 朝日とやらが映し出す時まで
(3時間後には君は僕のもとを去ってしまうけど、その最後まではせめて傍に居て。こんな僕を朝日が照らすまで。)
ねえ 怖いんだ
君が消えてしまうのが
僕が生きていけるわけないじゃないか
ねえ 怖いけど
僕なんかを側に
君は置いて撫でて愛でてくれるから
君が消えてしまうのが
僕が生きていけるわけないじゃないか
ねえ 怖いけど
僕なんかを側に
君は置いて撫でて愛でてくれるから
(僕は君がいなくなってしまったら、きっと生きていけないんだ。だからその事を思うととても怖い。でも君は僕がどんなに怖がっていたって、僕の傍に居て、愛してくれた。その強さが僕は…。)
腫れた目の下の頬の
汚れた川を 君の指が流れ出す
汚れた川を 君の指が流れ出す
(結局沢山泣いたのは僕の方だ。君はこんな僕の汚い涙も優しく拭ってくれる。)
ねえ 思うんだ
君が生きてるから
僕も生きて笑っているんだろうな
ねえ 思うんだ
僕なんていなくても
生きていける君ならいらない
愛 think so,
君が生きてるから
僕も生きて笑っているんだろうな
ねえ 思うんだ
僕なんていなくても
生きていける君ならいらない
愛 think so,
(君は僕が生きている理由で、君が生きて笑ってくれるから、僕も同じ様に笑えるんだ。笑えてたんだよ。けどね、君が僕なんて居なくても生きていけるって言うなら、そんな君は要らないんだ。愛ってそういうものでしょう。)
寂しい夜と淋しい僕で
気が付けば世界は二人きり
気が付けば世界は二人きり
(今度こそ本当に僕は寂しい夜の中、一人になる。)
愛 think so, 作詞作曲:DECO*27
愛 think so は、愛とはそういう事だと思う、という意味と、私はそう思う、という意味の二つがあると思う。DECO*27さんらしい言葉遊びだ。
きっと素直に意味を受け取って、ハッピーエンドの様に終わらせられることもできるんだろうけど、寂しいメロディーと切ない歌詞がそうさせてくれなくて。
でもきっと、不安で不安で堪らない"僕"の涙を"君"が拭ってくれる、慰めの優しい歌として捉えた方が良いのかな。
どっちにしろ、恋をしたら誰もが考えてしまう様な痛切な事を甘く溶かしてくれてる歌。
僕なんて生きていける君ならいらないって、本当にそう思うよ。
好きってもう、相手が自分の一部みたいに溶け込んでのめり込んで離せなくなってしまう事だと、そう思うよ。
けど依存し過ぎると、底なし沼の様にどんどんと深みに嵌って行って、抜け出せなくなって、きっとこのままではいけないって、関係を終わらせようとするんだから、恋とか依存とかって難しい。
適度って簡単そうで本当に難しい。
あみみり