小・中学校の頃、カトリックの女子校に通っていた。

こわ〜いシスターがたくさんいる、堅苦しい、時代錯誤な学校。


あまりに暑い夏の日、長袖のブラウスの袖口をまくり上げて帰ろうとしていたら、シスターがワナワナしながら飛んで来て「こんなことをする人たちは初めてです🔥」と叱り付けられるような、そんな学校…



でも、そんな学校になぜかパーラーというものがあった。


中等部に上がると、昼休みや放課後にそこに行って良いことになっていた。

確か当時100円前後のケーキやお菓子がケースに入って売られていて、イートインできるスペースにはコカコーラの販売機があって、なんと瓶で出てきた❗️ (時代を感じるな〜😅💦)


あまりたくさんお小遣いをもらっていなかった私は、週に1〜2回くらいしか行けなかったけど、毎日昼休みにケーキとジュースを楽しんでいる先輩とかいたなぁ…


そのケーキのラインナップ中に、お気に入りの物がいくつあった。

まずは『ブラソデヒタノ』
(スペイン語でジプシーの腕)という名前のロールケーキ。

普通のクリームじゃなくて、なんとなくプリンに近いような、ぷるっとしたカスタード系のクリームがたっぷり入っていた。


他のケーキと比べてそれが多分安かったんだと思う。
そればかり注文してたかも。

もちろん、ものすごく美味しかったし🌟



それと、ポルボロン…



薄紙でアメ包みされた、厚めの丸いクッキーのようなお菓子で、粉糖で覆われている。

気をつけて食べないと咽せてしまいそうな、粉々した白いお菓子。


食べている間にポルボロン、ポルボロン、ポルボロンと3回唱えることができると、幸せになれるという言い伝えがあるとか無いとか…



それがもう一度食べたいなぁ、と、何十年も前から思ってきた。

でも、それを作っていたシスターがスペインにお帰りになったとかで、もう売店はなくなり、買えなくなってしまっていた。


ただ、初等科に通っている生徒だけは、お誕生日にシスターからプレゼントされるのだと。

同じマンションに住んでいる子が初等科に通っていて、その子のお母さんがその話を教えてくれた。


ええ〜❣️ 羨ましすぎる〜
あれをぜひもう一度食べてみたい、とずっと思ってたのよ…

そう話すと、あら、そうなんですか⁉️
私も娘も、粉々して食べにくくて、あんまり美味しいと感じたことないので、今度のお誕生日にいただいたら差し上げますよ😅と言ってくださった。


夢のようなお話に嬉しくなって、楽しみに待っていたのに、そのお宅はお嬢さんのお誕生日前に、急に引っ越していかれた…😭


縁がなかったんだわ〜、と悲しく思ったまま、ずっと忘れていた。




先日、友人がFacebookに、「スペインの修道院のお菓子を焼いてみた❣️」と、りんごの焼き菓子と、そのレシピが載っている本をあげていた。


あ、この本、私も持ってるわ。


そういえば、ポルボロンのレシピが載っている、と喜んで買って、でもよく見たらどうもあの修道院のものとはだいぶ違うようで、そのまま放っていたのだったわ…


でも、どれだけ違うか、作るだけ作ってみようか…



ラードがないだけで、ちょうど材料は揃っている。

ラードなんてなるべく食べたくないし、その分は太白胡麻油で代用しちゃえ。



で、出来上がったのがこちら。




本当は1センチ厚に延ばして型抜きするんだけど、面倒だからアイスボックスクッキーのように棒状にしたものを冷蔵庫で冷やして、薄く切って焼いちゃったから、かなり不揃い…w



そして、お味は…






もちろん、全然違いました〜😆💦

でも、全く違うものとして、美味しい🌟



でもさぁ、結構人気のお菓子だったから、調べればレシピとか出てこないかな…


ネットで検索してみると、本当に熱狂的なファンがいるらしくて、卒業生を中心として交流サイトができていた😱


でも、肝心のレシピは出ていない…

あ〜あ、がっかり。


ん⁉️ でも何か見つけたぞ✨


幼稚園の時にお母さんが買ってきてくれてすっかりファンになった、という男性がその後シスターからレシピを教わり、その味を再現して通販しているという🌟

とっとり市っていうサイトで❣️




このサイトのスイーツの部門で扱っていることを知って、さっそく注文してみた。

いつ届くかな〜😆 楽しみ✨