ER 勤務

 

 鳴るなよ   鳴るなよ

 

03:21    

救急車到着

緊急を要する手技が必要

措置室飛ばして 手術室へ

 

 

                 許可を取り手術室定点カメラ画像を掲載

 

ER看護師 〇〇 〇子_入室します

 

 

30歳 男性_05:00  宣告

 

なんか 吐きそう

壁にもたれて 疲れた・・・と言ったら

 

医師に

この患者の家族よりは 辛くはないだろう_と

窘められて

                 ”すいません” 

 

 

頭を低くして 椅子に腰かけてたら

同僚が・・・何時まで?

 

明日の朝の6時まで・・・

これから病棟勤務_ちょっと休憩

 

特殊な訓練は 何度も受けたけど

我慢できない時もあるのよ

 

今回は 匂いがきつかった

エピネフリンの点滴するときに

血腫が破れて 膿が飛び散り 顔に

それは わたしが近づきすぎたから 悪いんだけど

 

 

そして

内科病棟に着くなり

配膳室から運ばれてきた 朝食見て

 

                吐いた・・・・

 

 

3D  CTスキャン

 

馴染みのある機器だけど

テクニシャンとドクターが深刻な顔で モニター眺めてる

13歳少年

診断は 深刻な脳腫瘍

投薬治療して 5年生存率は 5%以下

 

転院させるかな

著名な脳外科医がいる 大学病院へ

 

テクニシャンと話したことがあるのよ

スキャン始めるとき

 

年齢 性別関係なく

 

深刻な深刻な病状じゃないことを 祈って 

                                 スイッチを入れると

 

こういう仕事してると

笑いながら 訪れた 患者でも

隠れた深刻kな病を 想像するのよ

 

例えば 救急搬送されてきた人

命には 関わらない措置をしても 片手切断

 

確かに 命は助かった

だけど その人の人生は 後片手をなくした人生が続くから

 

だから

 

” 藪医者・・・看護師はブスばかり ” と

悪態 毒づき 退院して行く患者を診るたびに

わたしたちは ほっとするのよ

 

元気になって 二度と来ない人生であるように_と

 

これは 誇張するんじゃなくって

その神経がなきゃ 医療従事者には なれないから

 

2022年  救命担当していたとき

 

コロナ/事故/疾病で

24時間で 21名の方を 霊安室へ運んだ

内1名は看護師だった

 

あの時は キツかったけど

皮肉なもので それで成長できた。

16:00 救命

 

救外じゃなくって救命にきたの?

 

70歳男性

年始に向けて 庭掃除して 植木の枝切り中

脚立から転落

2分間 意識喪失  大腿骨骨折

 

       痛いな~

誰よ ここに置いたのは

 

患者の ストレッチャの幅知ってるでしょ

 

おもいっきり 膝 ぶつけたじゃない

 

救外から OPMまで 

モニターベッドなら 運べないじゃない

ド素人なの・・・・

 

 

04:00

救命

 

88歳 女性

肺水腫

透析をサボってたから

うっ血性心不全

透析をサボってたから

体液が溢れて 心臓の周りに溢れてきてる

高カリウム血症

心室細動

ラシックスとニトロの指示

意識が消えた

心肺蘇生とパドルチャージ

結果は ステルベン(死亡)

 

一度も目が合わなかった人だから

少し 気は楽・・・

 

あのさぁ

医療機関に勤務してると

医療費のために

治療をやめる人が多いのよ

 

例えば 人工透析なんて 2日に1度の透析

多くは 就業ができないから

 

治療費は

公費負担は 受けられるけど

通院のための交通費なんて 自費だし

後 諸々な経費は 自己負担だから

                     高齢者には 経済的な負荷が 掛かるから

貧富の差が 健康の差になってるのよ。

わたしたちは

キャディラックで通院してくる患者様も

救急車で運ばれてくる ホームレスでも

扱いは 変わりないけど

                     

完璧な体調の人少ないよね

みんな どっか 痛いとか なんだとか

ただ医者に かかるほどじゃないってのが本音かも

 

病院 行きたがるのは

特定の人だけかもね

 

看護シフトの調整 提出日

 

いいよ わたし 12/15から 1/20まで 出勤するから

 

どうぞ クリスマス 年末/年始 楽しんできてね

 

’’ くっそ~’’

 

いえいえ それは 大変だから

交代します

 

なんていう奴 一人もいないのか?

鬼のような 職場環境よ

 

まっいいけどさぁ

どうせ一人 家にいても

つまらないTV見るだけだし

 

それに豪遊するほどの お金もないから

 

●わたし 誰のために 生きてるのよ

 

昼食摂ってたら

同僚が

 

『 ねぇ 写真屋が(レントゲン技師)が探してたよ』

って言うから

 

わたしの事?

一体 何だろう

担当患者で レントゲンのあがり 待ってる人いないし

 

『誘ってんじゃない?』と

 

そそ一度誘われたっけ

和歌山まで イルカ料理 食べにいかないか?って

 

そりゃ 国に因れば 昆虫食なんてのもあるし

それを差別化はしないけど

 

この日本で イルカ ・犬・猫

食べる奴と テーブル一緒にしたくないから

 

さっき 脳外科の●●先生見かけたから

一度 頭 診いてもらえば_って感じね

 

冬でも 2リットルの水分補給

それは理解してるけど

中々 そうはいかないわよね

結局

水分を補給できたら

それでいいのよ

 

内科病棟 入院中の 高齢者

なにを意地になったのか

水を 2リットル ガブ飲みして

ただいま 便所詣中

 

も~手数の掛かる

オムツさせよう

 

 

どこでも そうでしょう?

21:00 消灯

 

よほど検査にでも 疲れてなきゃ

眠れるじかんじゃないけど

1日 ベッドに転がってるのも ある意味

                                                                   疲れるわね

                                                                   おやすみなさい

 

17:20

 

救急車到着

救急からリレー

免許から 73歳男性

飲酒の後

店の前の歩道で転倒 意識喪失

救急車がこちらに向かってから

 

40分経過

 

初見では

頭蓋骨陥没骨折

左半身脱力

脳もかなりのダメージ

お薬手帳 携帯しるから それを見たら

糖尿病の治療中みたい

聞き取れないけど なにかを呟いている

 

緊急手術 18:00開始

 

 

ICUのユニットは 手術が決まれば 用意するけど

病室用意の指示が出たってことは

多分 生きる。

 

走り回って 準備する

事務員から看護師  放射線技師  薬剤師 から掃除のおじさんまで 走り出す

総力戦 

 

疲れてたって

悩んでいたって

それは 後回しにして 体が 勝手に動き出す。

 

この仕事して

何人も  霊安室に向かう ご遺体見るたびに

医師も 看護師も すべての職員がうなだれる光景は

見飽きたから

 

悔いのないように 仕事する

感謝されなくてもいいのよ

望むことは  

元気に 悪態つけるように回復してくれること

 

 

 

仮眠室でも ぐっすり眠れる

ここに カーテン吊ったら_病室に早変わり

                                                        ((´∀`))ケラケラ

 

体は 悪くないけど

結局 入院してるみたいな 生活サイクルしてるのよ

                                                         医療関係者は

 

灯が消えた 待合ロビーのベンチで仮眠してる

                                     ドクターも居るし

                                     レントゲン室の床で仮眠してる                                                     テクニシャンもいる

夕べは

夜勤じゃなかったけど

帰るの邪魔くさかったし 今日は日勤だから

仮眠室で (-_-)zzz

 

06:00

 

病室 回って

患者の検温 血圧 その他を入力して

                                         始まり。

 

07:30

 

調理場から 配膳室へ

チェックされて

                              病棟へ_

わたしたちも

詰所で 交代で 急いで食べて_朝食

 

なんか 寝た気もしないし

               食べた気もしない

               それが この世界の常識

                慣れるまでに2年 掛かったって言うか

               諦めるのに 2年 掛かる

 

 

病棟看護

 

 

よくあるのよ  薬を変えてくれ

治療方法変えてくれ

 

以前は・・・ 

行きつけの病院では・・・

 

自分の病気だから 知ってる

どっから仕入れた知識か識わからないけど

薄っぺらい 雑誌か ネット検索で得た知識じゃ

                                                            通用しないわよ

それが理解できない人が若干

 

じゃ 自分で治療すれば

嫌になる

 

病状等で治療法は 都度変わるし

その時に合わせた投薬するから

患者が考えてるようにはいかないのよ

おまえは薬学部 医学部でてるのか?

 

● 03;30

 

77歳男性 逝った

病棟看護中

色々 お話してくれた人

子供の頃の思い出なんて…たくさん

 

身寄りがなかったから

役所に連絡して

霊安室から 引き取りに来た霊柩車に乗せて

 

見慣れた風景

見送るとき 深く一礼して

心に思うこと

’’苦しかったけど やっと 思い出の場所に行けるかも’’と

 

患者に感情移入しちゃけない

わたしたちは 心のない機械でありたいから

 

霊柩車が通りに向かう すれ違いで

救急車が入ってきた。

 

今夜は 救命勤務

 

19:00

 

忙しかったから 今日は・・・・

食事

日/1食    ダイエットになるわよ ER勤務は

 

● うっ血性心不全    ●  大腿骨骨折  ● 糖尿性昏睡

●  外傷性脳挫傷       ●  大動脈解離  

● めまいによる転倒  意識混濁

                                                                    等々

  救命率100%   今日は・・・

 

とにかくご飯食べて

次の救急車が来る前に 走って か~えろ!っと

 

 

一応 各病院 赤字経営だけど、体調が悪い時には

医療機関に受診を

お金がない  は  つまらない理由です。

最悪

入院しても 個室は無理でも 追い返すことは 法的にできないことだから。

 

02:00

 

医師からの指示

 

20分で救急車くるぞ

ERスタッフ 防護服着用

 

救急車到着

87歳女性

高熱   呼吸窮迫    血圧測定不可

診断は ’’コロナ’’

 

措置室に 至急

隔離カーテン布いてエクモの用意

過去に うろてた事も 経験値

 

もう もたつかない

 

 

だけど

簡単じゃない

使いにくい 装置らしいから

幸い   非番で連絡が取れた先生に依頼して

 

警察車両で送ってもらって 30分

医師は到着したけど

 

エクモを片付けてる最中

 

03;12 死亡宣告

 

季節性インフルエンザだと思っていたらしい

だけど コロナはまだ 確かに存在してる。

重症化すれば 回復見込みは激減するから

コロナを怖がって欲しい